タイ旅行といえば「バンコク観光」が定番ですが、せっかくなら世界遺産にも登録されている古都 アユタヤ遺跡を訪れてみたいと思う方も多いはず。
バンコクから電車で約1時間半で行けるアクセスの良さもあり、日帰り旅行にぴったりの人気観光地です。
今回は、バンコクから電車での行き方やレンタサイクルを使って有名遺跡を効率よく巡るポイントを紹介します。これからアユタヤ観光を計画している方や、効率よく回りたい方の参考になれば嬉しいです。
目次
アユタヤの基本情報 歴史と世界遺産の成り立ち
アユタヤは1351年にウートーン王によって建都されたアユタヤ王朝の首都です。チャオプラヤ川とその支流に囲まれた島状の地形に築かれ、防衛に適し、また交易拠点としても理想的な立地です。
15世紀〜17世紀にかけて国際貿易で栄え、中国、日本、インド、ヨーロッパ諸国から商人が集まり、当時の人口は100万人を超えたとも言われます。これは当時のロンドンやパリをしのぐ規模であり、まさに「アジアの交易都市」として黄金期を迎えます。
しかし1767年、ビルマ軍の侵攻によって街は徹底的に破壊され、寺院や王宮は炎に包まれます。黄金の仏像は奪われ、首を切られた仏像が無数に残されることになります。栄華を誇ったアユタヤ王朝は滅亡し、その後首都はバンコクへと移されました。
現在、アユタヤの旧市街に残る遺跡群は、「アユタヤ歴史公園」として1991年にユネスコ世界遺産に登録され、その荒廃した姿が逆に歴史の重みを感じさせ、訪れる人々に深い印象を与えている観光地になっています。
バンコクからアユタヤへの電車での行き方
アユタヤへはさまざまな交通手段がありますが、国鉄(タイ国鉄)の電車が安く渋滞なしで短時間で行くことができるのでおすすめです!
出発駅:クルンテープ・アピワット中央駅(バンスー駅の近く)
所要時間:約1時間半〜2時間
料金:普通列車で20バーツ(約80円)
バンコク中心部にバンコク駅があり、ここからもアユタヤ行きの電車が出発していますが、各駅に停車する普通電車のため、バンスー駅の近くの新しい駅から行くと急行電車に乗車でき、早くアユタヤに着くことができます。
早朝にバンコクを出発すれば、昼前にはアユタヤに到着できます。列車の窓から眺める田園風景も旅情たっぷりで、バスやツアーとは違ったローカル感が味わえるのも魅力です。
アユタヤ駅に到着すると、駅前にはレンタサイクル、トゥクトゥク、ボートの客引きがたくさん。
私は、1日60バーツ(約200円)でレンタサイクルを借り、自分のペースで巡ることにしました。
私の借りたレンタサイクルはここ!船で対岸まで渡るとすぐの所にあります。
自転車で巡るアユタヤ観光の魅力
アユタヤの旧市街は川に囲まれた島状のエリアで、遺跡が点在しています。徒歩では時間がかかりすぎますが、自転車なら効率的に回ることができます。
舗装道路を走ると風が心地よく、途中でローカル屋台やジューススタンドに立ち寄るのも楽しいポイント。
市内は比較的フラットで走りやすく、自転車観光に適しています。ただし日差しが強いので、帽子・サングラス・水分補給 は必須です。
定番のアユタヤ遺跡を巡る
ワット・マハータート(Wat Mahathat)
アユタヤを代表する観光名所といえば、このワット・マハータートです。
14世紀末に建立され、当時は王宮のすぐそばに位置する重要な王室寺院でした。現在は多くが崩壊していますが、レンガ造りの仏塔や礼拝堂の跡から往時の壮大さを感じ取ることができます。
特に有名なのが、菩提樹の根に取り込まれた仏頭。
1767年のビルマ軍侵攻で破壊された後、長い年月をかけて樹木に取り込まれた姿は、自然と歴史が織りなす神秘的な光景です。
ワット・ラーチャブーラナ(Wat Ratchaburana)
ワット・マハータートのすぐ近くにあるワット・ラーチャブーラナは、15世紀にボーロマラーチャ2世が建立した寺院です。王位継承争いで亡くなった兄2人を弔うために建てられたと伝えられています。
見どころは高さのあるクメール様式の中央プラーンで、現在も内部に入ることができます。
階段を登ると、美しい壁画や装飾が残る室へとつながり、かつて宝物が隠されていたことから「宝の寺」とも呼ばれています。
ワット・プラ・シー・サンペット(Wat Phra Si Sanphet)
アユタヤ王朝で最も格式の高い王室寺院がこのワット・プラ・シー・サンペットです。
もともとは王宮の敷地内にあり、歴代の王が重要な儀式を執り行った場所でした。
現在の見どころは、一直線に並ぶ3基の大きな仏塔。王族の遺骨が納められており、荘厳さと優美さを兼ね備えています。アユタヤを象徴する景観として、多くのガイドブックやパンフレットの表紙を飾ることも多いスポットです。かつての権威と繁栄を象徴する場所であり、アユタヤ観光のハイライトといえます。
ワット・ローカヤスタ(Wat Lokayasutharam)
全長29メートルの巨大涅槃仏が横たわる遺跡。青空の下で静かに眠る姿は圧巻で、写真映えも抜群です。
周囲には小さな屋台もあり、涅槃仏を眺めながらココナッツジュースで一息つくのもおすすめ。
ワット・チャイワッタナーラーム(Wat Chaiwatthanaram)
17世紀にプラサートトーン王が母を弔うために建立した寺院で、アユタヤ時代後期の代表的な建築様式が見られます。
中央にそびえる高さ35メートルのクメール式プラーンと、それを取り囲む小塔や回廊は非常に美しく、夕暮れ時にはライトアップされ幻想的な雰囲気に包まれます。
観光客にも人気の高いフォトスポットで、アユタヤの遺跡群の中でも特に保存状態が良い寺院のひとつです。
ワット・ヤイチャイモンコン(Wat Yai Chai Mongkhon)
14世紀、アユタヤ王朝初代ウートーン王によって建立された由緒ある寺院。
ビルマとの戦いに勝利したナレースワン大王が記念に建てた高さ72メートルの巨大な仏塔がシンボルです。周囲には黄色い袈裟をまとった仏像が並び、荘厳な雰囲気を漂わせています。
また、敷地内には巨大な涅槃仏もあり、信仰の厚さを感じられる場所です。
番外編 日本人町跡(アユタヤ日本人村)
アユタヤの黄金期には、貿易や傭兵として活躍する日本人が多数移住し、最盛期には3,000人近くが暮らしていたとされる日本人街があります。
朱印船貿易で訪れた商人や、戦乱を避けて日本を離れた浪人たちが集まり、独自の日本人コミュニティを築いていたのだとか。
現在は「アユタヤ日本人村歴史資料館」として整備され、当時の生活や国際交流の様子を学ぶことができます。
日本刀のレプリカや交易品の展示もあり、遠いタイの地で活躍した先人の姿を想像すると胸が熱くなります。
アユタヤ観光の注意点
強い日差し対策:日焼け止め・帽子・水は必須
服装マナー:寺院では露出の多い服装は避ける
写真撮影:仏像より高い位置に立っての撮影はマナー違反
自転車:鍵を忘れずに、夜は暗いので早めに返却
帰りの電車:夕方以降は混むので切符を早めに確保
アユタヤの観光を計画
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