バルセロナ・ガウディ建築、カサ・バトリョを観光する人
「ガウディー建築が見どころって書いてあるんだけど、建築についてあんまり知らないし、カサ・バトリョのどこが見どころなのかもよくわからないな。あと、観光の注意点とかもあると教えて欲しいな。」
今回はこういった疑問にお応えしていきます。
スペイン・バルセロナはガウディ建築の宝庫ですが、今回紹介するカサ・バトリョもその一つで、外装・内装ともガウディ独自の感性が巧みに現れています。
今回はカサ・バトリョの見どころと、観光情報と注意点について紹介していきます。
本記事を書いている僕は、過去に30か国以上訪問してきた経験から、旅のコツを経験をもとに得た情報を発信しています。
目次
ではさっそくみていきましょう。
基本情報
カサ・バトリョ(Casa Batllo)はスペインのバルセロナにある邸宅です。
もともとは1877年に建設された建物でしたが、建築家アントニ・ガウディが繊維業を営んでいたジュゼップ・バトリョ・イ・カザノバスの依頼を受け、1904~1906年にかけて改築を行いました。
地下室と5階を増築し、海をテーマにタイルやステンドグラスを用いて建物内外を装飾してあります。
建物の正面を海面に見立て、内部は海底をモチーフにしてあります。
なお、カサ・バトリョは別名『あくびの家』『骨の家』とも呼ばれています。
カサ・バトリョ見どころ
まずは外観ですね
ガラスとセラミックでいろんな色を表現した外壁で、美しい曲線の石のバルコニーと、鉄仮面のようなバルコニー。そしてホールの大きな窓の色とりどりのガラス。
壁にはガラスとセラミックを使い、まるで海のような美しい色合いを見せています。
壁だけではなく2階ホールの大きな窓の上部には青系の丸いステンドグラスが海の泡のように見えます。
時間によっても色の変化が美しく様々な表情が現れます。
カサ・バトリョの特徴のひとつが、爬虫類のようにも見える鱗のような屋根、ですね。
本当に色鮮やかで曲面が美しく、建築物でいかに自然の美しさに近づけるかという「自然への敬意」があらわれるファサードです。
大通りに面した建物のファサードは単一なものになりがちですが、カサ・バトリョの素晴らしさはファサードの凹凸にあると思います。鉄仮面のようなバルコニーが壁から軽やかに飛び出しているような感じです。
カサバトリョ内部
1階は店舗で、2階はバトリョ家の住居、3階以上が賃貸住宅だったというカサ・バトリョ。間取りはこんな感じ。
1階エントランスからバトリョ家にあがる階段より見学ルートがスタートします。
巾木の曲線、階段の側板のまるで恐竜の骨のような連続した曲線、手すりの滑らかな曲線。上階に吸い込まれていくような階段です。
階段室の明かり取りの天窓もステンドグラスになっていて、その模様が美しいですね。
階段を上がると2階へ。ここからはバトリョの住まい、道路に面した大きな窓のあるサロンに入ります。
壁から天井、扉の曲線などが本当に美しいので、注目して建物をみると面白いですよ。
まるでアンモナイト化石のような天井。柔らかささえ感じてしまう天井です。
滴が垂れてきそうな天井です。
大通りに面した大きな窓からは、有機的なかたちで存在する柱が見えます。
たくさんのひとたちが大通りからこの建物を見ている様子も見られました。
波打つような窓枠は海の海藻のような雰囲気ですね。
カサバトリョ中庭
カサ・バトリョの2階には、大通りと反対側に広い中庭(テラス)があります。
都市部でこのような広く空が見えるプライベートの庭があると心地よいですね。
上階への移動はエレベーターです
ガラスと材木を効果的に使用しており、現代でも通じるオシャレさです。
建物の中心は吹き抜けとなっており、海を表すかのように真っ青なタイルが使われています。
この濃いブルーも薄いブルーもとても美しく、本当に海の底にいるようでした。
屋根裏は使用人のためのエリア
魚の骨のような構造はカテナリーアーチと呼ばれ、カタルーニャの伝統家屋からヒントを得て作られました。
この曲線を描くことにより、構造が強くなると言われています。動物の骨格のような放物線。光の取り込み方がとても美しいです。
カサ・バトリョの屋上と煙突
屋根の曲面が引き立てているのが、このダブル十字の塔です。
カサ・ミラでもおなじみの、トレンカディス風の煙突もあります。
先進のARガイドで観光しよう
カサ・バトリョに入場すると、スマートフォン型のビジュアルガイドが渡されます。
館内には部屋ごとに番号が付けられており、対応する番号を選択することにより日本語ガイドが始まります。なんとAR(拡張現実)で当時の様子を見ることができます。
スマホ内には実際の館内がうつされ、そこに当時の家具などがVR(仮想現実)で描かれます。
観光情報と注意点
カサバトリョ アクセスの仕方 予約の方法
カサ・バトリョはスペイン・バルセロナの中心部にあります。
最寄りの地下鉄駅は2号線&3号線&4号線のパセジ・ダ・グラシア駅(Passeig de Gracia)。駅を出てすぐの場所にあります。
同じくガウディ建築であるカサ・ミラもすぐ近くにあります。
優先入場チケットがあれば入場もカンタン
スペイン屈指の観光地であり、人数制限があるので観光シーズンには長時間並ばなければ入れないこともあります。
時間を有効に使うためにも、事前に優先入場チケット(ファストパス)の購入がオススメです‼︎
楽天グループのVoyaginなら、日本語サイトなのでカンタンに購入できます!
入館料について
僕が訪れた時は23.5ユーロでした。
学割、および65歳以上だと20.5ユーロです。
定休日・営業時間について
基本的には無休です。
営業時間は朝9:00~夜21:00までですが、日によっては14:00に閉館することもあります。
念のため公式サイトでご確認ください。
所要時間について
ひと通り見るのに約1時間はかかります。
また、チケット購入に時間がかかるので事前購入していないのであれば、30分ぐらい余裕を持たせた方が良いですね。
売店について
お土産店があります。ガウディーのこれクイションがたくさん置いているので、ぜひ記念に買ってみては。
水や食べ物は売られていませんが、周囲には店が多いので手に入れることはできます。
観光を計画
カサ・バトリョを訪れる際の航空券・ホテル・ツアー予約はこちらから可能です。
カサ・ミラを訪れる際の航空券・ホテル・ツアー予約はこちらから可能です。
まとめ
バルセロナを代表するグラシア通りに相応しい優雅な佇まいの建築ですね。スペイン・バルセロナにあるアントニ・ガウディの作品の中でも、特に評価の高い建築物です。
- ベランダがガイコツのように見える骨の家は必見!
- アントニ・ガウディ設計による、一際目を引く優雅なデザイン!
- 建物内部は曲線ばかりで、おとぎの国に来た気分を味わえます!
ぜひアントニ・ガウディの作品味わってみましょう。
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