【西国三十三所14番】三井寺(園城寺)参拝記!見どころ・アクセスなど紹介 近江八景・三井の晩鐘で有名!

西国三十三ヶ所巡礼

西国三十三所巡礼で三井寺・園城寺を参拝する人

「西国三十三所14番三井寺・園城寺を巡礼するんだけど、三井寺・園城寺ってどんな寺か知らないし、どこが見どころなのかもよくわからないな。あと、参拝の注意点や周辺のおすすめ施設とかもあると教えて欲しいな。」

今回はこういった疑問にお応えしていきます。

三井寺・園城寺は、天台寺門宗の総本山で、古くから日本四箇大寺の一つに数えられています。近江八景の一つ、三井の晩鐘で有名な巨大な鐘が吊されており、荘重な鐘音が見ものです。

今回は【西国三十三所14番】三井寺・園城寺の見どころや参拝の注意点、周辺のおすすめ施設などについて詳しく紹介していきます。

以下、三井寺・園城寺は「三井寺」で記述していきます。

本記事を書いている僕は、過去に30か国以上訪問してきた経験から、旅のコツを経験をもとに得た情報を発信しています。また、お金をあまりかけずにお得に旅するコツなども紹介しています。

ではさっそく【西国三十三所14番】三井寺の巡礼をみていきましょう。

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【西国三十三所14番】三井寺の基本情報

西国三十三所 第14番札所の三井寺は、琵琶湖のほとり、長等山麓に広大な敷地を構える大寺院です。琵琶湖が一望できる堂からは、江戸時代の浮世絵絵師の歌川広重も眺めていた場所です。

宗派 天台寺門宗(総本山) 開基 大友与多王
御本尊 如意輪観世音菩薩 創建 朱鳥元(686)年
御詠歌 いで入るや 波間の月を 三井寺の 鐘のひびきに あくる湖

御詠歌の意味は?

三井寺から大湖琵琶湖を見渡すと、月が波の間から出てまた波の間に入ります。こうした、いかにも大自然の雄大な景色に見惚れているうちに、夜明けとなってしまいます。三井寺から打ち出す鐘の響きでぼおっと夜が明けて、湖上の眺めは何とも言いようのない景色ですという意味。(西国巡礼慈悲の道より引用)

三井寺の物語

伝承では大友与多王(天智天皇の孫)が、父(大友皇子)を弔うために天智天皇の念持仏だった弥勒菩薩を本尊として創建したのが始まりとされています。

天武天皇より「園城寺」の勅額を賜わり、「長等山園城寺」と称したのにはじまりますが、「三井寺」と呼ばれるのは、天智・天武・持統天皇の産湯に用いられた霊泉があり、「御井の寺」の三部潅頂の法水に用いられたことに由来していると言われています。

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「三井寺」の参拝訪問記 見どころを紹介

お寺の拝観受付は仁王門側と水観寺側の二箇所にあり、駐車場からすぐ行ける仁王門側からの方がおすすめ。

仁王門は国指定重要文化財に指定され、徳川家康が建立したようです。

仁王門を先に進むと左手に拝観受付があるので、ここで拝観料を支払って境内に入るようになります。

拝観受付の右手には、釈迦堂があります。これも重要文化財に指定され、中世の「食堂」の古式を現代に伝えてあります。

釈迦堂の横には弁財天が祀られています。

仁王門を抜けると真っ直ぐ参道が続いていて、先まで進むと三井寺の本堂にたどり着きます。

弥勒菩薩(秘仏)をまつる三井寺の総本堂・金堂になります。建物が大きく存在感があります。桃山時代に建てられた名建築でそうです。

堂内に自由に入ることができ、諸仏を巡拝することが出来ます。

金堂の傍にあるのが近江八景、日本三銘鐘、日本の残したい音風景百選に選ばれている三井の晩鐘になります。

800円納めると鐘を打つことは出来ますが、並んでいる方が多かったので傍で鐘音を聞くことにしました。

境内の中心まで行くと唐院と呼ばれる場所があります。この場所全体が国指定重要文化財になっています。開祖である智証大師の廟所として、三井寺境内でも最も神聖な場所とされています。

門をくぐってまず最初に見えるのが潅頂堂です。

潅頂堂の奥にそびえるのが三重塔です。

西国三十三所の札所である「観音堂」は境内の奥に!

石段を進んでいくと観音堂へたどり着きます!

西国14番札所観音堂は、元禄2年(1689)再建し、県指定文化財になっています。

まずは参拝!

西国札所本尊は、寺を再興した智証大師円珍が、香木に刻んだ六臂の如意輪観音を祀ったのが始まりで、33年に一度ご開帳される秘仏(重要文化財)です。如意輪観音の御前立ちがいらっしゃいます。

参拝後は観音堂周辺を散策していきます。

観音堂を振り返れば、琵琶湖の素晴らしい眺望が広がります。

観月舞台からは新緑の景色を楽しむことが出来ます。

期間限定で、観月舞台は順番制で自由に上がることが出来ます。黒の化粧板に反射した景色がとてもきれいでした。

観音堂の左手に更に先へ進む階段があり、この階段を登れば、観音堂を一望できる広場があります。

素晴らしい眺め!

ここらから眺める景色は、江戸時代の浮世絵絵師の歌川広重も眺めていた場所です。

注目の見どころスポット:弁慶の引摺り鐘!!

霊鐘堂弁慶の引き摺り鐘が保管されています。

平安時代、弁慶が三井寺から奪って比叡山まで引き摺り上げたと伝えられる鐘です。

しかしいざ鐘をついてみると「イノー、イノー(関西弁で“帰りたい”)」と響いたので、弁慶は怒って谷底へ投げ捨ててしまったそう。鐘にはその時についたとされる傷が残っているのがわかります。

御朱印と散華

西国三十三所の各お寺では御朱印帳(納経帳)、専用八角形の用紙(曼荼羅)、白衣、掛け軸などに御朱印(納経印)などで書いてもらうことができます。料金は300円です。

西国三十三所 御朱印

西国三十三ヶ所

*中央の字は大悲殿と書かれています。

草創1300年特別印

*弁慶の引き摺り鐘と桜のコンストラクトをデザインした特別印。

散華

西国三十三所早創1300年記念事業では、御朱印を頂くとオリジナルの散華を無料で頂けます。

散華とは、「蓮華(ハスの花)の花びら」を模した紙のお守りのことで、札所ごとに観音経の一字が書かれ、各札所分すべて集めると、以下のように観音経の一部が完成するというものです。

私がお勧めする御朱印帳・散華台帳 これさえあれば大丈夫!!

アクセスの仕方

三井寺は都会的な場所にあるのでアクセスしやすい。

三井寺の巡礼情報  
住所 滋賀県大津市園城寺町246
拝観料 大人600円
拝観・御朱印時間 【拝観】8:00~17:00

【御朱印】8:00~17:00

アクセス(電車)
  • JR大津駅 又はJR大津京駅下車 京阪バス三井寺下車
  • 京阪電車三井寺駅下車徒歩10分
アクセス(車) 名神高速「大津IC」から約4km
駐車場 あり 乗用車500円
WEBサイト 公式サイトはこちら

 

周辺のおすすめ施設を紹介

西国三十三所巡りで急足でお寺からお寺に訪問するだけではもったいないです。周辺の観光スポットや施設、飲食店をじっくり楽しむことをおすすめします。

スイーツ巡礼

西国三十三所巡りで見逃せないのがスイーツ巡礼です。西国三十三所のお寺と関わりのある名産品、地元の特産物などを頂きながら巡礼するとまた別の楽しみが増えるのでおすすめです。

弁慶力餅・ひきづり鐘饅頭(本家力軒)

西国巡礼指定のスイーツ。創業明治2年大津名物・三井寺力餅。怪力で名高い弁慶に因んで名づけられた伝統の菓子。白みつをかけたお餅に青大豆のきな粉をたっぷりとまぶしてあります。

とってもやわらかくて、めちゃくちゃおいしいです。おすすめです!

住所 三井寺寺境内
営業時間 10時00分~17時00分(水曜日定休日)
アクセス  

ランチ・軽食におすすめ飲食店

そば(開運そば)

三井寺の駐車場の前にある寺の精進料理の伝統を受け継ぐお店。開運そばが名物料理で、コシのあるそばに天ぷら、とろろがついたそば定食は美味しい。

住所 滋賀県大津市園城寺町33
営業時間 11時00分~17時00分(火曜日定休日)
アクセス 三井寺駐車場からすぐ

 

周辺おすすめ観光スポット

びわ湖テラス

延暦寺

三井寺周辺のおすすめホテル・宿泊

琵琶湖ホテル 琵琶湖を眺められる温泉完備のホテル!

 

 

【西国三十三所】前後の札所の紹介!

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【西国三十三所13番】石山寺参拝記!見どころ・アクセスなど紹介 紫式部も参拝!

【西国三十三所15番】今熊野観音寺参拝記!見どころ・アクセスなど紹介 本尊は頭の悩みを解決してくれる!

まとめ

西国巡礼14番三井寺は、四季によって違う風情がみれるようです。春には桜、秋には紅葉、中秋の名月には、御詠歌にもあるような波の間に映し出される月も素晴らし景色が見れそうなので、別の季節にも行ってみようと思います!

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