西国三十三所巡礼で石山寺を参拝する人
「西国三十三所13番の石山寺を巡礼するんだけど、石山寺ってどんな寺か知らないし、どこが見どころなのかもよくわからないな。あと、参拝の注意点や周辺のおすすめ施設とかもあると教えて欲しいな。」
今回はこういった疑問にお応えしていきます。
今回は【西国三十三所13番】石山寺の見どころや参拝の注意点、周辺のおすすめ施設などについて詳しく紹介していきます。
本記事を書いている僕は、過去に30か国以上訪問してきた経験から、旅のコツを経験をもとに得た情報を発信しています。また、お金をあまりかけずにお得に生活するコツなども紹介しています。
目次
ではさっそく【西国三十三所13番】石山寺の巡礼をみていきましょう。
【西国三十三所13番】石山寺の基本情報
西国三十三所 第13番札所の石山寺は、紫式部も参拝したお寺です。
宗派 | 東寺真言宗 | 開基 | 良弁僧正 |
御本尊 | 如意輪観世音菩薩 | 創建 | 天平19(747)年 |
御詠歌の意味は?
「石山寺」の参拝訪問記 見どころを紹介
東大門横の駐車場に車を止めて参拝してきました。東大門横の駐車場に駐車すれば門がすぐのところにあります。この門は、源頼朝が寄進したもので、重要文化財に指定されています。
現在の東大門がいつ建立されたのかは明らかではないそうですが、慶長年間に淀殿の寄進で再建に近い大修理が行われました。北側屋根に豊臣家の家紋が残ります。
脇には、お決まりの金剛力士像が安置されています。
東大門をくぐると、まっすぐに美しい参道が続きます。
参道を進んで行くと拝観受付があります。ここで拝観料を払い、石山寺の境内へ進んでいきます。
拝観受付所を過ぎると、手水舎と小さい池が見えました。
この池の奥にあるくぐり岩は、穴をくぐると願いが叶うと言われているパワースポットです。
中はこんな感じ。
くぐり岩の前には、比良明神影向石があります。
近江の地主である比良明神が老人の姿でこの石に座り、良弁僧正に、この地が観音の霊地になることを告げたといいます。石山寺縁起絵巻にも描かれています。どうやら、この石囲いのその中に、その石があるようです。
石山寺には、石山寺縁起絵巻とともに解説の看板があり、過去の経緯をよりわかりやすく学べるようになっています。
手水舎の隣に本堂へ続く石段があるので登っていきます。
石段を上ると観音堂が見えてきます。
中には、西国三十三所霊場すべての尊像を安置してあります。
そしてその横には、蓮如堂に毘沙門堂があります。
蓮如堂の脇の石段を上って本堂に向かいます。
西国第十三番観音霊場であり、近江西国第三番観音霊場でもある石山寺本堂は、国宝に指定されており、滋賀県最古の木造建築物として有名です。
ご本尊は秘仏の如意輪観世音菩薩で、平安時代に清水寺、長谷寺とともに三観音といわれたそうです。
石山寺の如意輪観音は、二臂(にひ=腕が2本)で左足を踏み下げる丈六の半跏像で、硅灰石(けいかいせき)の上にお座りになっているそうです。平安時代の作で、重要文化財です。
秘仏の観音さまは33年毎にご開扉ですが、内陣には御前立ちがいらっしゃり、拝観できます。
こちらとは別に、淀殿寄進の御前立ちがいらっしゃり、秘仏御本尊とそっくりのお姿だそうです。
本堂右手の紫の幕のかかったところは「源氏の間」があります。
紫式部がここで「源氏物語」を起筆したと伝わります。
注目の見どころスポット:境内一周のモデルコースに見どころたくさん!!
本堂参拝の後、境内を回ることになりますが、かなり広大な敷地になっています。みどころスポットも多数あるので、ゆっくり見ると1時間ぐらいは欲しいところです。
岩間寺サイトより引用
マップを見ながら順に進んでいくと、迷わなくてすみます!
少し上がっていくと経蔵(重文)が見えてきます。この経蔵の下に安産祈願のパワースポット「安産の腰掛石」があります。
柱にさらしが巻きつけてあり、座布団が敷いてあります。昔からこの岩に座ると安産するといわれているそうです。
また階段を少し上ると多宝塔(国宝)です。
日本最古最美の多宝塔と言われている建物で国宝に指定されています。
日本で最も美しい多宝塔といわれます。
境内を上まで登ると月見亭があります。
後白河上皇の行幸に際して建てられ、瀬田川の美しい風景を眺められるそうです。近江の絶景として歌川広重も描いた「近江八景 石山の秋月」のひとつとして有名です。
ここから降っていくと途中に紫式部の像があります。
紫式部は石山寺に参籠している時に源氏物語の着想を得たのだそう。そのご縁でこの場所にこの像があるということです。
ここから下へ進んで行くと木々に囲まれた場所に出てきます。
ここの風景はまさに日本の原風景というべき、穏やかな場所です。
再び下っていき、国の天然記念物の硅灰石(けいかいせき)は必見です。
自然が偶然に作り出した天然の枯山水。
ダイナミックで圧巻です。
境内の散策終盤に国の天然記念物の硅灰石が露出しているのがみれます。
石山寺縁起絵巻にも描かれ、昔からこの位置にあったことがわかります。
御朱印と散華
西国三十三所の各お寺では御朱印帳(納経帳)、専用八角形の用紙(曼荼羅)、白衣、掛け軸などに御朱印(納経印)などで書いてもらうことができます。料金は300円です。
西国三十三所 御朱印
西国三十三ヶ所
*中央の字はと書かれています。
草創1300年特別印
*石山寺に滞在中、源氏物語の着想を得たという、紫式部をモチーフにしたデザイン。
散華
西国三十三所早創1300年記念事業では、御朱印を頂くとオリジナルの散華を無料で頂けます。
散華とは、「蓮華(ハスの花)の花びら」を模した紙のお守りのことで、札所ごとに観音経の一字が書かれ、各札所分すべて集めると、以下のように観音経の一部が完成するというものです。
私がお勧めする御朱印帳・散華台帳 これさえあれば大丈夫!!
アクセスの仕方
石山寺は、滋賀県大津市の街中にあり、比較的アクセスしやすいところにあります。
石山寺の巡礼情報 | |
住所 | 滋賀県大津市石山寺1丁目1-1 |
拝観料 | 大人600円 |
拝観・御朱印時間 | 【拝観】8:00~16:30
【御朱印】9:00~16:00 |
アクセス(電車) | JRびわこ線石山駅下車。京阪電車の石山坂本線に乗り換え、京阪石山寺駅下車後、徒歩10分。 |
アクセス(車) | 京都方面からは名神高速道路瀬田西I.C.より、名古屋方面からは名神高速道路瀬田東I.C.より、宇治方面からは京滋バイパス石山I.C.より。 |
駐車場 | あり 乗用車500円 |
WEBサイト | 公式サイトはこちら |
周辺のおすすめ施設を紹介
西国三十三所巡りで急足でお寺からお寺に訪問するだけではもったいないです。周辺の観光スポットや施設、飲食店をじっくり楽しむことをおすすめします。
スイーツ巡礼
西国三十三所巡りで見逃せないのがスイーツ巡礼です。西国三十三所のお寺と関わりのある名産品、地元の特産物などを頂きながら巡礼するとまた別の楽しみが増えるのでおすすめです。
石餅
西国巡礼指定のスイーツ。石山寺門前の甘味処で販売している。ヨモギを合わせた餅の上に、岩に見立てた大ぶりの粒あんがボリュームたっぷりで美味しい。
住所 | 石山寺門前の甘味処 |
営業時間 | 10時00分~16時30分 (水曜日定休日) |
アクセス |
ランチ・軽食におすすめ飲食店
①湖舟
石山寺門前にある食事処です。石山寺名物のしじみ釜飯はあっさりしてて美味しい!
住所 | 滋賀県大津市石山寺3丁目2−37 |
営業時間 | 10時00分~22時00分 |
アクセス |
②石山寺プリン本舗
行列のできるプリン専門店。近江八幡の牛乳を使用した濃厚でまろやかな美味しさです。
住所 | 石山寺門前の甘味処 |
営業時間 | 11時00分~17時00分(火曜日定休日) |
アクセス |
周辺おすすめ観光スポット
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まとめ
石山寺全体が大きな岩の上に建つという奇跡のようなお寺です。広い境内、しかも大きな岩山に建っているお寺だというのですから驚きです。各方面・皇族、貴族、作家や歌人、こんなにも全方向から愛された歴史ある立派なお寺だったのだと再認識しました。
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