パリノートルダム大聖堂を観光する人
「パリノートルダム大聖堂の観光の見どころや観光の仕方がよくわからないな。あと、観光の注意点や観光のお得情報とかもあると教えて欲しいな。」
今回はこういった疑問にお応えしていきます。
パリの中心部にあるノートルダム大聖堂は、ナポレオンの戴冠式などが行われただけではなく、現在も冠婚葬祭で使用されています。
2019年4月、まさかの火災によって大部分が焼失してしまい現在は修復の真っ最中です。
いち早い復旧を願いつつ、ノートルダム大聖堂への行き方、見どころなどの観光情報を紹介します!
本記事を書いている僕は、過去に30か国以上訪問してきた経験から、旅のコツを経験をもとに得た情報を発信しています。
目次
ではさっそくみていきましょう。
基本情報
ノートルダム大聖堂は、セーヌ河の中州にある「シテ島」という小さな島にある大聖堂です。パリ市内でも最も古い歴史を持っているパリ1区と4区にまたがって建っています。
大きくて荘厳な大聖堂は、着工から200年もの歳月をかけて完成。「ゴシック建設の傑作」ともいわれていたノートルダム大聖堂ですが、フランス革命時には、かなり破壊されてしまいます。
そして、しばらくの間放置されていたノートルダム大聖堂ですが、文豪ヴィクトル・ユーゴーがノートルダム大聖堂を舞台にした小説「ノートルダム・ド・パリ」を発表したことで、一躍その存在が認められるようになりました。
19世紀半ばには大聖堂の修復が行われ、再び一般に公開されるようになりました。
戴冠式の様子は、ジャック=ルイ・ダヴィッド作「ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠」へ描かれており、ルーブル美術館、ヴェルサイユ宮殿で観ることができます。
ノートルダム大聖堂が火災により崩落
2019年4月15日にノートルダム大聖堂で火災が発生し、尖塔および屋根が崩落しました。
バチカン市国のフランシスコ教皇は「ローマ・カトリック教徒およびパリ市民のために祈っている」と声明発表しています。
この災害は多くのフランス市民が落胆し、再建の声が多く寄せられています。
見どころ
まずは外観から。大聖堂のファサード(正面)はこちらです。
軽やかで明るく、中央のバラ窓が特徴的なゴシック様式で建てられています。
ゴシック建築の特徴
12~16世紀ごろ、ヨーロッパ各地で栄えた建築様式。
交差リブ・ヴォールトを用いた高い天井と鮮やかなステンドグラス、バラ窓が特徴で、軽やかで明るい様式です。
細部の特徴として、外観には尖塔アーチを持っていること、さらに光の面を構成するような大きな壁面を支持するフライングバットレスなどがあります。
[代表的な建築、地区]
・ケルン大聖堂(ドイツ:ケルン)
・サントシャペル(フランス:パリ)
・ドゥオモ(イタリア:ミラノ)
・ノートルダム大聖堂(フランス:パリ)
ファサードには様々な彫刻が施されています。
おもな彫刻には聖母マリアのポルタイユ(聖母マリアが永遠の眠りにつく場面)、最後の審判のポルタイユ(天国と地獄の様子を表現)などがあります。
最後の審判の門<中央>
入口の三つの門のうち、中央にあるのが「最後の審判の門」。
その彫刻の中でも一番中心に座っている人物が「イエス・キリスト」です。
右の天使は受難の十字架を、左の天使は三つの釘を布で持っています。
聖母マリアの門<左側>
最後の審判の門の右にあるのが「聖マリアの門」です。聖母マリアの物語が漫画のように彫られているのが特徴です。よく見ると頭を手で抱えている人物がいますが、断首された後、自分の首を持って布教活動を行ったという伝説がある、聖人サン・ドニの像です。
聖アンナの門<右側>
聖アンナとは聖母マリアの母親で、宗派によりますが聖人とされています。
この門には、聖書にでてくる預言者や執筆にかかわった人物が多く彫られています。
聖マルセルという司教が柱に大きく彫られていますシテ島ポンヌフ橋のそばで生まれた聖マルセルは、市民を悩ませていた竜を追い出したといわれ、その様子が彫刻として彫られています。
大聖堂内部は重厚でな雰囲気
ノートルダム大聖堂の天井高は約33メートルとかなり高く、大聖堂のなかは広く、厳かな雰囲気が流れています。
教会らしい硬い木のベンチがたくさん並び、熱心に祈りをささげている人もたくさんいますので、静かに見学しましょう。
大聖堂の中にはキャンドルを買って、火をつけてお祈りができる場所が何か所かあります。
バラ窓のステンドグラスが美しい
大聖堂のステンドグラスは12世紀後半から作られたもので、宝石のようにキラキラしていてとても綺麗です。
幾何学模様のような模様からキリストの一生などの物語が描かれたものも様々あります。
ちょっと見にくいですが目を凝らしてよく見てみるといろんなデザインがあるので注目して観てみると面白いですよ。
ノートルダム大聖堂の塔に登る
塔の最上部へはエレベーターはなく、徒歩のみです。
全部で387段の狭いらせん階段を登る必要がありますが、塔の上からの眺めは絶景です!
塔の上には13体ものガーゴイル。(単体ではシメール、またはグロテスクと呼ばれています)
ガーゴイルは守神としての役割のほかに、雨どいとしての機能もあります。
雨水が建物をつたって流れると壁が傷む原因になるので、ガーゴイルの口から雨水が排出される作りになっています。
クリプト(地下遺跡)
ノートルダム大聖堂の地下には、遺跡が広がっています。
入口は広場をはさんだコチラ。Googleマップでは『シテ島遺跡納骨堂』と書かれています(2021年7月時点)。
紀元前1世紀ごろ、パリ周辺はローマ帝国の支配下にありました。当時はルティティア(Lutetia)と呼ばれており、円形競技場や公衆浴場が造られていました。
クリプト内部には城壁あとが残されており、見学ポイントごとに写真やタッチパネルを用いた説明があるので当時の様子がわかりやすいです。
また、出土した食器類や硬貨も展示されています。
観光情報と注意点
アクセスの仕方
ノートルダム大聖堂はシテ島という小さな島にありますが、メトロやRERを使えば簡単にアクセスできます。
メトロ・RERのどちらの駅からも近いので、ほとんど歩かないですよ。
メトロで行く
最寄り駅は、メトロ4号線 シテ駅。
出口からでるとフラワーショップがありますので、お店の間の小道をぬけてシテ通りにでましょう。シテ駅からノートルダム大聖堂までは徒歩5~6分です。
RERで行く
最寄り駅は、RER A・B線 サン・ミシェル=ノートルダム駅 。
サン・ミシェル=ノートルダム駅 は、シテ島にある駅ではないので橋をわたる必要がありますが、徒歩約3分で着くのでシテ駅より近いです。
入場料
大聖堂への入場は無料です。
ただし、塔に登るには10ユーロ必要です(18~25才は5ユーロ)。
また、クリプトの入場料は8ユーロです。
定休日・営業時間について
定休日は1/1、5/1、12/25です。
営業時間は場所によって異なりますが、大聖堂は朝8:00~夜18:45(土日は朝8:00~夜19:15)。
塔の入場は季節によって異なりますが、だいたい下記のとおりです。
所要時間について
大聖堂だけであれば30分あればひと通り見られます。
塔に登ったりクリプトを見たりする場合は、それぞれ最低30分は必要です。
写真撮影ついて
館内は写真撮影可能ですが、フラッシュは使用不可です。
観光に便利なアイテム
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まとめ
ノートルダム大聖堂はパリの歴史や信仰心を感じることができるおすすめのスポットです。大聖堂だけなら無料で見学できるのも嬉しいポイントですね。
セーヌ川とシテ島をむすぶ橋からの景観もきれいなので、ぜひ訪れてみてください。
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