四国お遍路で常楽寺を参拝する人
「四国八十八ヶ所巡りで第14番札所の常楽寺を巡礼するんだけど、常楽寺ってどんな寺か知らないし、どこが見どころなのかもよくわからないな。あと、参拝の注意点や周辺のおすすめ施設とかもあると教えて欲しいな。」
今回はこういった疑問にお応えしていきます。
今回は【四国八十八ヶ所第14番】常楽寺の見どころや参拝の注意点、周辺のおすすめ施設などについて詳しく紹介していきます。
本記事を書いている20代の僕は、弘法大師ご誕生1250年の節目を機に、マイカーで巡礼しました。ただ勢いよく巡礼するのではなく、お寺の見どころや観光スポット、地元グルメを楽しみながらのんびり回ることを重点に四国お遍路の楽しさを紹介しています。
目次
ではさっそく【四国八十八ヶ所第14番】常楽寺の巡礼をみていきましょう。
【四国八十八ヶ所第14番】常楽寺の基本情報
四国八十八ヶ所第14番の常楽寺は、弘法大師が開基したお寺です。
宗派 | 高野山真言宗 | 開基 | 弘法大師 |
御本尊 | 弥勒菩薩 | 創建 | 弘仁6年(815) |
御詠歌の意味は?
「常楽の岸」とは仏教の概念である浄土のことを指し、「弘誓の船」は阿弥陀如来の教えや救済の道を象徴しています。
「常楽の岸(浄土)にはいつか到達するでしょう。しかし、弘誓の船(阿弥陀如来の教えや救済の道)に乗り遅れてしまったら、到達することはできないでしょう。」
つまり、この句は浄土に至るためには阿弥陀如来の教えや救済の道を信じてその道に乗る必要があるという教訓を表しています。
「常楽寺」の実際の様子は?見どころも紹介
駐車場に車をとめてお寺の入り口である山門に向かいます。
石段を登って行くとお寺の入り口を発見!山門はどこ?と探しましたが、常楽寺は山門はありません!
石段を上り入り口をくぐると、境内が見渡せます。
境内には、断層のある大岩盤が露出してあります。
境内を移転する際に山を切り崩して埋め立て、岩盤の奥に建てたためにできたものなのだとか!
ゴツゴツして歩きづらいですが、自然が作り出した岩盤に見応えがあります。
境内の手前に手水舎がありました。
参拝前に身を清めて本堂に向かいます!
手水舎の隣には、風格ある佇まいの鐘楼があります。
そしてこちらが本堂。
本堂の前に覆いかぶさるように枝を広げている大木がありますが、弘法大師が糖尿病に苦しむ老人に飲ませたと伝えられるイチイ(アララギ)の木です。注目の見どころスポット
病に霊験を発揮するのだとか!よく見ると、枝分かれした部分に「あららぎ大師」が置かれているのがわかります。
本尊は、弥勒菩薩です。この地で修行を行なっていた弘法大師は、修行中に化身した弥勒菩薩が多くの菩薩を従えて現れたので、説法をを行い、霊木にその姿を刻んで堂宇を建てて本尊にしました。秘仏で直接拝むことはできません。
ちなみに四国八十八ヶ所で弥勒菩薩をご本尊とする寺は、ここだけなのです!
ろうそくと線香をあげ、納め札と賽銭を納め、礼拝し読経します。
続いてこちらが大師堂。
大師堂は、弘法大師がご本尊となります。
参拝はこれで終了ですが、時間があれば奥の院 慈眼寺にも行っておきましょう!
本尊納経と88大師メッセージ
88大師メッセージは、納経帳の左上に弘法大師様のお言葉や仏の教えにまつわる言葉を刻した記念印が押さます。お寺によって押印されるお言葉が異なるので、どのような言葉が押印されるか楽しみの一つです。
常楽寺の納経
88大師メッセージ(記念印)
*随喜と書かれています。意味はこちら
御影と88大師カードを頂こう!
御影
御影とは、そのお寺に奉られているご本尊様が描かれており、ご本尊様の分身と言われています。 この御影は、「納経軸」または、「納経帳」に納経をいただくと無料でいただけます。
88大師カード
弘法大師御誕生1250年記念事業では、弘法大師様のご生涯や四国霊場の縁起が描かれた特製の「88記念カード」が授与されます。
長安の都に向かう遣唐使 一行の装いは立派なもので見物人が列をなしたと伝う
カードのデザインは四国内のデザイン専門学生の生徒が手掛け、若い人にもお遍路をしてもらいたいとの思いが込められているのだとか。
各札所分すべて集めると、以下のようにパネルが完成し物語が完成するというものです。
私がお勧めする納経帳・御影帳 これさえあれば大丈夫!!
アクセスと駐車場情報!
普通駐車場は10台ほどあり、無料で駐めることができます!
アクセスはしやすく、藍住インターチェンジから県道1号線を徳島市内へ行き、国道192号線と合流すると石井町方面へと走り、県道21号線、県道207号線と走っていると着きます。
周辺のおすすめ施設を紹介
四国お遍路で急足でお寺からお寺に訪問するだけではもったいないです。周辺の観光スポットや施設、グルメをじっくり楽しむことをおすすめします。
おすすめ観光スポット
おすすめグルメ
四国八十八ヶ所 前後の札所を紹介!
四国八十八ヶ所の14番札所常楽寺の前後の札所は、13番札所大日寺と15番札所国文寺です。
【四国お遍路第13番】大日寺 参拝記!見どころ・納経など紹介!一宮の本尊を祀るかつての別当寺!
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まとめ
自然が生み出した流水岩の庭園は歩きづらいく、こけやすいですが、ゴツゴツとした露出は必見です。迫力はもちろんのこと、美しさも感じることができます!
続いてそのまま、四国八十八ヶ所お遍路旅第15番札所 國分寺に向かいます!
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