四国お遍路で仙人寺を参拝する人
「四国八十八ヶ所巡りで第58番札所の仙人寺を巡礼するんだけど、仙人寺ってどんな寺か知らないし、どこが見どころなのかもよくわからないな。あと、参拝の注意点や周辺のおすすめ施設とかもあると教えて欲しいな。」
今回はこういった疑問にお応えしていきます。
今回は【四国八十八ヶ所第58番】仙遊寺の見どころや参拝の注意点、周辺のおすすめ施設などについて詳しく紹介していきます。
本記事を書いている20代の僕は、弘法大師ご誕生1250年の節目を機に、マイカーで巡礼しました。ただ勢いよく巡礼するのではなく、お寺の見どころや観光スポット、地元グルメを楽しみながらのんびり回ることを重点に四国お遍路の楽しさを紹介しています。
目次
ではさっそく【四国八十八ヶ所第58番】仙遊寺の巡礼をみていきましょう。
【四国八十八ヶ所第58番】仙遊寺の基本情報
四国八十八ヶ所第58番の仙遊寺は、天智天皇の勅願により、越智守興が開基したお寺です。本尊の千手観音菩薩像は天皇の念持仏として、海から上がってきた竜女が一刀三礼しながら彫って安置したとされています。
宗派 | 高野山真言宗 | 開基 | 越智守興 |
御本尊 | 千手観世音菩薩 | 創建 | 七世紀後半 |
御詠歌の意味は?
堂で静かに立ち止まり、精神を集中させるとともに、礼拝の儀式を行います。「六字」とは六字の真言を指し、これを唱えることが仏教の修行の一環とされています。「経を読むべし」は、経典を読むことを奨励しています。これは仏典や経典を通じて教えを学び、精神的な成長を促すための行為です。総じて、この詩句は礼拝の堂で心を静め、真言を唱えつつ経典を読み、宗教的な修行と精神的な深化を促すことを勧めています。
仙遊寺の物語
仙遊寺の寺報にはたくさんの伝説が記されています。
本尊の千手観音菩薩像は天皇の念持仏として、海から上がってきた竜女が一刀三礼しながら彫って安置したとされることから「作礼山」が山号となり、竜宮から届けられたという伝説が!
完成すると竜登川を伝って海に帰って行った。その後毎年旧暦7月9日になると、必ず竜登が竜登川を伝って作礼山を登り、桜の木に引っかかっていたのだとか!
さらに仙遊寺には、阿坊仙人という僧が40年にわたって籠り、七堂伽藍を整えるなどをしたが、養老2年(718)に忽然と姿を消してしまったという伝説が残っている。寺名はその阿坊仙人に由来しているのだとか!
「仙遊寺」の実際の様子は?見どころも紹介
駐車場に車をとめてお寺の入り口に向かいます。
お寺の駐車場は山頂にあるので、山門は山を降らなければならないです。というわけで山門は帰りに山門の前に車を一時停車させて見ることに!
山門は風格ある佇まいの門です。
門の両脇には仁王像がいます。
門には、大わらじが奉納されています。
門を抜け山道を登っていく方法と車で登る方法がありますが、車で一気に上に登ります!!
そして山道から望む景色は素晴らしいです。
しまなみ街道や瀬戸内海まで見渡すことができます!
山頂まで登ると広い境内が見えてきます!
急な山道を上りきった境内の片隅に、八十八ヶ所御砂踏があります。
中央には修行大師像が祀られており、その周りを四国八十八ヶ所霊場の本尊の石仏がぐるりととり囲んでいます。
すべての霊場をまわれないという人も、このお砂踏でじっくりとお参りをすればご利益があるというのだとか!
八十八ヶ所御砂踏の後ろには、鐘があります。
手水舎。参拝前に身を清めて本堂に向かいます!
そして正面に見えるのが本堂です。
本尊は、千手観世音菩薩です。常時参拝可能で見ることができます。
ろうそくと線香をあげ、納め札と賽銭を納め、礼拝し読経します。
そしてすぐ近くに大師堂。
大師堂は、弘法大師がご本尊となります。
裏山には西国三十三所の石仏が点在している千体地蔵があります。
本堂脇に、昭和の中頃から数多くの人たちが顔を掛けて設置してきたというお地蔵様で、大切な人の供養のためだったり、先祖供養のためだったりと、その理由は様々。
お地蔵様は、一つひとつ表情や形が違っていて、中央には、それらを見守るかのように弘法大師像が祀られています。
参拝はこれで以上となりますが、境内から見える景色は見ておきましょう!
本尊納経と88大師メッセージ
88大師メッセージは、納経帳の左上に弘法大師様のお言葉や仏の教えにまつわる言葉を刻した記念印が押さます。お寺によって押印されるお言葉が異なるので、どのような言葉が押印されるか楽しみの一つです。
仙遊寺の納経
88大師メッセージ(記念印)
*ありがとうと書かれています。意味はこちら
御影と88大師カードを頂こう!
御影
御影とは、そのお寺に奉られているご本尊様が描かれており、ご本尊様の分身と言われています。 この御影は、「納経軸」または、「納経帳」に納経をいただくと無料でいただけます。
88大師カード
弘法大師御誕生1250年記念事業では、弘法大師様のご生涯や四国霊場の縁起が描かれた特製の「88記念カード」が授与されます。
9 都の大学に入学さる
大師十八才 都の大学に入学 蛍雪の功を積み学業成り見事な文章を書かれる
カードのデザインは四国内のデザイン専門学生の生徒が手掛け、若い人にもお遍路をしてもらいたいとの思いが込められているのだとか。
各札所分すべて集めると、以下のようにパネルが完成し物語が完成するというものです。
私がお勧めする納経帳・御影帳 これさえあれば大丈夫!!
アクセスと駐車場情報!
普通駐車場は、25台ほどあり、1台400円で駐めることができます!
アクセスはしやすく、今治インターチェンジから国道196号線・317号線を玉川町方面へ向い、バス停大須木で左折、山道を進むと着きます。
周辺のおすすめ施設を紹介
四国お遍路で急足でお寺からお寺に訪問するだけではもったいないです。周辺の観光スポットや施設、グルメをじっくり楽しむことをおすすめします。
おすすめ観光スポット
道後温泉
坂の上の雲ミュージアム
しまなみ街道
タオル美術館
おすすめグルメ
宇和島鯛めし
鍋焼きうどん
鯛そうめん
ラーメン(今治)
四国八十八ヶ所 前後の札所を紹介!
四国八十八ヶ所の58番札所仙遊寺の前後の札所は、57番札所栄福寺と59番札所国分寺です。
【四国お遍路第57番】栄福寺 参拝記!見どころ・納経など紹介!海の中から出現したご本尊!
【四国お遍路第59番】国分寺 参拝記!見どころ・納経など紹介!伊予の国の国分寺!
愛媛県 伊予の国 菩提道場の札所の巡り方や札所まとめはこちらからどうぞ!
【愛媛県伊予の国】四国八十八ヶ所 札所と巡り方を紹介!おすすめ施設・宿も合わせて紹介!
まとめ
愛媛県も松山や今治など数多くの名物料理や観光もあるので、じっくり楽しんでいきたいところです。
そして仙遊寺は、しまなみ海道など一望できる眺望の良い所にあり、旅の疲れをリフレッシュ!
続いてそのまま、四国八十八ヶ所お遍路旅第59番札所 国分寺に向かいます!
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