海外旅行中の人「観光スポットに来ているんだけど、○大聖堂や○モスクとか、○神殿などの名称が付けられているのってどういう意味なの?」
海外の西欧建築には、神殿や教会、大聖堂、宮殿など建築様式があり、その意味をなんとなくしか理解しないで観光している人が多いと思います。
今回は、それぞれの名称の意味やどういった場所なのかを徹底解説していきます。
目次
本記事を書いている僕は、過去に30か国以上訪問してきた経験から、旅のコツを経験をもとに得た情報を発信しています。建築士として海外建築旅のテーマも発信しています。
旅行者がよく聞く代表的な名称
大聖堂
キリスト教の「大聖堂」とは、座席を意味するギリシャ語の「カテドラ」に由来し、司教の座る椅子(司教座)が置かれた聖堂のことです。
「司教座聖堂」をフランス語で「cathédrale」といい、そこから日本では大聖堂を「カテドラル」と呼ぶこともあります。英語では「cathedral」と書きます。
司教座とは、それぞれの教区を統括する聖職者が座る椅子のことを指します。司教座が置かれた聖堂である大聖堂は、その地域の信仰と文化の中心となる重要な聖堂です。
代表的なヨーロッパと日本の大聖堂を紹介
有名なところではパリのノートルダム大聖堂や、イタリアのフィレンツェやミラノにあるドゥオモなどがオススメです。
日本でも、「東京カテドラル聖マリア大聖堂」が有名です。
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神殿
神殿と訳されるテンプルtempleの語源templum(ラテン語)、temonos(ギリシア語)は「俗なるものから分離する」という意味であるから、一般的に「聖なるものの場所」です。
現在のギリシャ周辺やエジプト周辺に多く建てられていますが、建設時期はかなり古く紀元前が中心です。
特に有名なのは、ギリシャのパルテノン神殿やエジプトにあるカルナック神殿やアブシンベル神殿なども有名です。
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教会
イエス・キリストを神様から遣わされた救い主と信じ、キリストに従って生きようとする人々が集う祈りの場が教会です。
キリスト教が中心のため、教会が建てられているのはヨーロッパが中心です。
フランス・パリにも、ステンドグラスが美しいサント・シャペルなどがあります。
礼拝堂
大聖堂と同じく、キリスト教での礼拝のための空間のことです。
信仰的理由により『聖堂』を用いない、プロテスタントなどの教派により呼ばれています。
礼拝堂はヨーロッパに多いですが、なかでもバチカン市国のバチカン宮殿内にあるシスティーナ礼拝堂が有名です。
修道院
キリスト教において、神の教えにもっともかなった生活をするべく、特別な誓いをたて、戒律にのっとった生活を実践する者を修道院、修道女とよび、彼らの集まって生活する場を言います。
修道院はヨーロッパや、キリスト教の分派である東方正教会が広まっているロシアに多く建てられています。
有名な修道院と言えば、岩の上に建てられていることで知られるギリシャのメテオラ修道院があります。
宮殿
皇帝や国王など大きな権力をもつ支配者の住居で、一般には私的な生活区と政務などのための公的部分からなり、周辺に多くの建物や施設をもつ複合建造物の形になっています。
性格上、大規模かつ壮麗なものが多く、その時代・地域の文化・芸術の集約的存在としても大きな意味を待ちます。
ひとつの一族が絶大な権力を持っていた中世ヨーロッパで多く見られます。
有名なものとしてはスペインのアルハンブラ宮殿、トルコのトプカプ宮殿、フランスのヴェルサイユ宮殿、ロシアのエカテリーナ宮殿などがあります。
モスク
イスラム教徒の礼拝堂です。アラビア語のマスジット(跪拝する所の意)が、スペイン語のメスキータを経て、英語のモスクとなった。
とくに金曜日の正午の集団礼拝に使われる大モスクは、マスジッド・アルジャーミー(金曜日モスク)とよばれる。また後の時代になると、学校、病院、宿舎、王や聖者の墓を伴った建築物も多くなり、礼拝所の機能とともに、教育・社交の場となる。
モスクは世界中にありますが、代表的なものとしてはトルコのブルーモスクや、マレーシアのブルーモスク&ピンクモスク、UAEのアブダビ国にあるシェイクザイード・モスクがあります。
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その他にもあります!
上記で挙げた名称のほかにも、知っていると便利な名称があります。
カサ・○○
カサ(Casa)とは、スペイン語で『家』という意味です。
有名な建物としては、スペイン・バルセロナにあるガウディ建築カサ・バトリョ、カサ・ビセンス、カサ・ミラなど。
カサ・ミラなら「ミラさんの家」という意味になりますね。
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〇〇パゴダ
パゴダ(Pagoda)とは、ミャンマー様式の仏塔のことです。
仏塔だけではなく周囲の寺院も含んで呼ばれています。
有名な建物では、ミャンマーのシュエダゴン・パゴダやイエレー・パゴダなどがあります。
ワット〇〇
ワット(wat)とは、タイやカンボジアにおける寺院のことです。
有名な建物では、カンボジアのアンコール・ワット、タイのワット・ポー、ワット・アルン、ワット・プラケオなどがあります。
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まとめ
建築物には名称があり、役割も持っています。海外旅行で建築物を見るときは、紹介した内容を覚えておくとどういった建物なのか理解しやすくなります。
さらに、ガイドブックの観光地要所にゴシック建築様式やバロック建築様式など様々な建築様式が書かれていますが、意味が理解できないまま観光している人が多いと思います。
建築様式の概要を理解しておけばさらに観光が楽しめると思います。是非、観光前に読んで、観光の役に立つと嬉しいです。
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