西国三十三所巡礼で中山寺を参拝する人
「西国三十三所24番の中山寺を巡礼するんだけど、 中山寺ってどんな寺か知らないし、どこが見どころなのかもよくわからないな。あと、参拝の注意点や周辺のおすすめ施設とかもあると教えて欲しいな。」
今回はこういった疑問にお応えしていきます。
今回は【西国三十三所24番】中山寺の見どころや参拝の注意点、周辺のおすすめ施設などについて詳しく紹介していきます。
本記事を書いている僕は、過去に30か国以上訪問してきた経験から、旅のコツを経験をもとに得た情報を発信しています。また、お金をあまりかけずにお得に生活するコツなども紹介しています。
目次
ではさっそく【西国三十三所24番】中山寺の巡礼をみていきましょう。
【西国三十三所24番】中山寺の基本情報
西国三十三所 第24番札所の中山寺は、日本最初の観音霊場として伝えられており、西国巡礼が成立した初期においては、第一番札所です。ご本尊「十一面観音菩薩」は、女性救済を願ったという縁起から特に女性からの信仰があつく、安産祈願として人気です。
宗派 | 真言宗中山寺派 | 開基 | 聖徳太子 |
御本尊 | 十一面観世音菩薩 | 創建 | 推古天皇時代(593~628)年 |
御詠歌の意味は?
中山寺の物語 西国巡礼の始まりは中山寺から!!
西国巡礼の札所の順番に関してはさまざまな変遷があるようですが、中山寺が第一番札所であったこともあるようです。
そして、なんと言っても、西国三十三所巡礼成立の歴史の舞台となったのが、この中山寺なんです。
西国巡礼の歴史の舞台って?いつどのようにして始まったの?
養老二年、大和国長谷寺の開祖徳道上人が病で仮死状態になった際に冥土で閻魔大王にお会いになり、「生前の悪行によって地獄へ送られる者が多い。観音霊場へ参り功徳を得られるよう、人々に観音菩薩の慈悲の心を説け」とのお告げを受けました。
その証拠となるよう閻魔大王の御宝印と起請文を授かり現世へ戻り、観音信仰の流布に努められましたが、当時は世に浸透せず、巡礼は発展しませんでした。徳道上人は巡礼の機が熟するのを待つため、御宝印を中山寺の石の櫃(からと)に納めました。
「中山寺」の参拝訪問記 見どころを紹介
中山寺は、兵庫県宝塚市にあり、阪急中山駅からなら徒歩すぐのところにあります。
参道を歩いて行くとすぐ山門が見えてきました。お寺の入口は、こちらの立派な山門です。
山門は正面に仁王像が並んでいて、裏側には立派な狛犬が並んでいます。
仁王様のところに、わらじが奉納されていますが、苦しい巡礼の旅を無事に終えられるように、という願いがこめられているそうです。
漆の色が鮮やかで素晴らしいです。
山門をくぐると、しばらく参道が続きます。
山道の途中には5つの塔頭寺院があり、それぞれ別の干支の守り本尊や七福神をお祀りしているお寺が数多くあります。
本堂までの石段にはバリアフリーに対応したエスカレータが設置されています。妊婦さんやお年寄りにも配慮した境内になっています。
中山寺のメインエスカレーターを上がると本堂に着きます。
極彩色の豪華絢爛たるお堂で、立派です。
本堂は400年以上前に豊臣秀頼が片桐且元に命じて再建しています。
秘仏の御本尊は、十一面観音。インドの王妃シュリーマラーの等身大とも伝えられており、そのお姿は異国的な雰囲気です。
脇侍も十一面観音で、三尊の御開扉は正月三ヶ日とご縁日の毎月18日に行われます。三尊合わせると33面となり、三十三というところから、中山寺を参拝するとすべての札所を参拝するのと同じ功徳が得られるといわれてきたそうです。
さらに、
8月9日は三十三ヶ所の参拝と4万6000日参ったのと同じご利益が得られる!
中山寺では、8月9日に「星くだり大会式」が行われ、西国三十三ヶ所の全ての観さまが、星を降るように中山寺に集まる日とされています。
この日にお参りすれば、三十三所を参拝したのと同じご利益に、4万6000日参ったのと同じご利益が得られると言われています。
鐘楼の向かい側あたりに豪華な装飾のお堂、閻魔堂があります。
西国三十三観音の開創には徳道上人と閻魔大王の縁起があります。このことから、西国の札所である中山寺の境内に閻魔大王と関連する十王が祀られています。
境内を上まで登ると休憩所があり、そこから大阪市内のビル郡が見えたりします。
休憩所は開放感があり、ゆったりできます。
天井は格式高い格天井で、何やら文字が書かれています。
注目の見どころすスポット:五百羅漢堂の堂内は息を飲むほどの美しさ
五百羅漢堂は、平成9年(1997)の建立で、開創1400年記念事業のひとつとして新築されました。
「親兄弟の 顔が見たくば 中山寺の 五百らかんの 堂にござる」と古歌に詠まれているそうです。実際には700体以上の羅漢様がいらっしゃるそうですが、阪神大震災の時には、五百羅漢堂の建て替えのために、羅漢様たちは偶然にも別の場所に保管されていたそうです。
五百羅漢堂の地下は、ねはん堂という千体仏の安置所になっています。こちらもモダンでアーティスティックかつ荘厳な雰囲気で、美しかったです。
注目の見どころすスポット:色彩が美しい五重塔は必見
境内の東側にある塔で、東の方角の守護と言えば四神の青龍です。これにちなんで青龍塔とも呼ばれています。
平成29年に再建された際、このような青い色になりました。
下から見上げると、その青さがよくわかり、目を奪われます。とてもきれい!
御朱印と散華
西国三十三所の各お寺では御朱印帳(納経帳)、専用八角形の用紙(曼荼羅)、白衣、掛け軸などに御朱印(納経印)などで書いてもらうことができます。料金は300円です。
西国三十三所 御朱印
西国三十三ヶ所
*中央の字は大悲殿と書かれています。
草創1300年特別印
*古くから子授け、安産祈願の霊場として知られる寺ならではのイラストが施されている。
散華
西国三十三所早創1300年記念事業では、御朱印を頂くとオリジナルの散華を無料で頂けます。
散華とは、「蓮華(ハスの花)の花びら」を模した紙のお守りのことで、札所ごとに観音経の一字が書かれ、各札所分すべて集めると、以下のように観音経の一部が完成するというものです。
私がお勧めする御朱印帳・散華台帳 これさえあれば大丈夫!!
アクセスの仕方
中山寺の巡礼情報 | |
住所 | 兵庫県宝塚市中山寺2丁目11-1 |
拝観料 | 無料 |
拝観・御朱印時間 | 【拝観】9:00~17:00 【御朱印】9:00~17:00 |
アクセス(電車) |
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アクセス(車) | 中国自動車道「宝塚IC」から約3km |
駐車場 | 無し(近くのコインパーキングに) |
WEBサイト | 公式サイトはこちら |
周辺のおすすめ施設を紹介
西国三十三所巡りで急足でお寺からお寺に訪問するだけではもったいないです。周辺の観光スポットや施設、飲食店をじっくり楽しむことをおすすめします。
スイーツ巡礼
西国三十三所巡りで見逃せないのがスイーツ巡礼です。西国三十三所のお寺と関わりのある名産品、地元の特産物などを頂きながら巡礼するとまた別の楽しみが増えるのでおすすめです。
①梅ケーキ(お菓子のお店Kazu)
住所 | 兵庫県宝塚市中筋9丁目11-33 |
営業時間 | 日曜日、9時00分~19時00分 |
アクセス | 中山寺から車で約6分
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ランチ・軽食におすすめ飲食店
①観音うどん(観音茶屋)
中山寺境内にあるレストラン。名物の観音うどんが人気みたい。どことなく昔の市民プールや海の宿で食べたあの味に近いような懐かしい優しいおいしさがします。
住所 | 中山寺境内 |
営業時間 | 11時00分~15時00分(土日のみ営業) |
アクセス | |
②雅御膳(四季彩美ゆ輝)
創作料理のお店。白身魚を自家製のベーコンで巻いた天ぷらなど素材合わせが素晴らしい。上品な空間で贅沢な一品をいただける。
住所 | 兵庫県宝塚市川面5丁目10−32 |
営業時間 | 12時00分~13時30分、17時30分~20時00分 |
アクセス | 中山寺から車で約13分
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周辺おすすめ観光スポット
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まとめ
迫力満点の青い五重塔、今までたくさんのお寺を訪れましたが、青い色をしている塔は今までに見たことがなく、西国三十三ヶ所でも唯一の青塔です。中山寺は、かつて西国三十三ヶ所の一番霊場であった為、境内に徳道上人が33の法印を埋めたとされる古墳もあり、西国巡礼の始まりを感じることができました。後に約270年後に花山法皇がこの宝印を掘り出して西国巡礼を復興したのです。
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