【西国三十三所21番】穴太寺参拝記!見どころ・アクセスなど徹底紹介 病気や痛みを癒してくださる病気平穏のお寺!

西国三十三ヶ所巡礼

西国三十三所巡礼で穴太寺を参拝する人

「西国三十三所21番の穴太寺を巡礼するんだけど、穴太寺ってどんな寺か知らないし、どこが見どころなのかもよくわからないな。あと、参拝の注意点や周辺のおすすめ施設とかもあると教えて欲しいな。」

今回はこういった疑問にお応えしていきます。

穴太寺は、丹波でも屈指の古刹で、境内の庭園は多宝塔の東部を借景にしており、名園のひとつで、夕陽の沈む西庭の景観はすばらしいです。また、布団をめくって撫でると「病気平癒」のご利益がある「なで仏」が有名です。

今回は【西国三十三所21番】穴太寺の見どころや参拝の注意点、周辺のおすすめ施設などについて詳しく紹介していきます。

本記事を書いている僕は、過去に30か国以上訪問してきた経験から、旅のコツを経験をもとに得た情報を発信しています。また、お金をあまりかけずにお得に生活するコツなども紹介しています。

ではさっそく【西国三十三所22番】穴太寺の巡礼をみていきましょう。

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【西国三十三所22番】穴太寺の基本情報

西国三十三所 第21番札所の穴太寺は、文武天皇の御世に大伴古磨によって創立されたと伝えられる丹波でも屈指の古刹です。

宗派 天台宗 開基 大伴古麿
御本尊 聖観世音菩薩 創建 慶雲2(705)年
御詠歌  かかる世に 生まれあふ身の あな憂やと 思はで頼め 十声一声

御詠歌の意味は?

末法の世ー仏の教えが廃れてしまう時代に生まれてしまったと憂い思い悩んでばかりいないで、私たちの声(世の苦しみ)を観て聴いてくださる観音さまのお名前をお称えして、その大慈大悲の御心に頼みましょうという意味。

穴太寺の物語

寺伝によると、慶雲2年(705)、文武天皇の勅願により大伴古麿が創建、薬師如来がご本尊でした。その250年後、聖観世音菩薩(身代わり観音)がご本尊になった由来が今昔物語などに記されているそうです。

『穴太寺観音縁起』

平安時代、当地の郡司で、貪欲だった宇治宮成は、信心深い妻の勧めで京より仏師(感世・かんぜ)を招き、観音像を刻ませました。そのお礼に宮成は馬を与えるも惜しくなり、都へ帰る仏師を射殺し馬を取り返します。

しかし馬小屋には馬はおらず、自分の放った矢が刺さり、赤い涙を落とし、胸から血を流した観音像がいらしたのでした。仏師の身代わりとなり、宮成が罪人となることをも防いだという、すべての苦しみを受け、大慈大悲の御心を説いた観音さまの縁起ということです。

このことからその後、観音菩薩は宮成の夢枕に立ち、傷が痛むので、穴太寺の薬師如来に癒してもらいたいと願ったので、宮成は当寺にお堂を建て、穴太観音として奉安したと伝わります。
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「穴太寺」の参拝訪問記 見どころを紹介

低い山々に囲まれた田園地帯を走る道路の突き当たりに穴太寺はあります。西国巡礼の中でも最もアクセスしやすい位置に仁王門があります。穴太寺門前にある駐車場に車を止めて行きます。

仁王門は、立派な仁王像が並ぶ門で京都府登録有形文化財になっています。古びた木造の門は歴史を感じます。

金剛力士像は力強い。

仁王門をくぐると奥に本堂が見えてきます。

本堂は、観音堂とも呼ばれており京都府指定文化財になっています。

穴太寺のご本尊は、薬師如来(秘仏)になっています。西国三十三所の札所ご本尊は、聖観音(秘仏)で33年に一度のご開帳。身代わり観音とも呼ばれています。本堂外陣には懸仏がかけられています。

本堂脇のおびんずる様にも合掌。

境内の横に多宝塔があります。

亀井お菓子で唯一の木造塔で、釈迦如来と多宝如来が安置されています。

注目の見どころスポット:有料拝観エリア穴太寺庭園と本堂内部は必見!

拝観料を支払えば、本堂内部や庭園を拝観することができます。

本堂左手にある円応院が拝観受付になっています。

庭園のある円応院と本堂は渡り廊下で繋がっていて、同時に本堂内陣をお参りさせていただけるのはとてもありがたいです。

拝観受付を済ませると、まずは本堂内へお参りする流れとなっており、その後に庭園を拝観することになります。(本堂内部は写真撮影禁止のため文書のみです)

本堂内部の格天井は狩野派による花鳥図になっています。「さるかに合戦」の昔話などもモチーフになっているそうです。

須弥壇には三つの御厨子があり、真ん中が御本尊の薬師如来、左側が札所御本尊の聖観世音菩薩立像、右側が御前立札所本尊聖観世音菩薩立像です。

御本尊、札所本尊の御厨子の扉は閉まっており、薬師如来は完全秘仏、観音さまは33年毎のご開帳。

右手の御前立ちの聖観音菩薩さまは拝むことができます。札所本尊の感世作の聖観音像です。

そして須弥壇右手には穴太寺の有名な釈迦如来大涅槃像が寝込んでいます!

この「なで仏」の涅槃像は明治29年(1896)に本堂の屋根裏で、当時のご住職が発見されたそうです。

鎌倉時代制作の、像長116cmの木造のお釈迦さまがお布団を着て横になっておられるのです。お布団をめくって、自分の体の悪い部分と同じところをさすると、病気や痛みがおさまると言われています。

釈迦如来大涅槃像を撫でれる非常にありがたい経験です。その後、円応院の書院と庭園を見ます。 

襖絵には『穴太寺観音縁起絵巻』に描かれている仁王門や本堂が描かれています。

こちらは書院です。一休みすることもできます。

穴太寺庭園は境内にある多宝塔を借景として取り入れている庭園です。和室から眺める庭園は、雰囲気が最高でのどかな時間が送れます。

庭園から多宝塔も眺められ、水面に多宝塔が映し出される景色は素晴らしいです。

京都の熟練庭師が作庭したであろう美しい庭園がある穴太寺は、のどかな田園地帯の丹波の里の小さな極楽浄土と言えそうです。

穴太寺の御朱印と散華

西国三十三所の各お寺では御朱印帳(納経帳)、専用八角形の用紙(曼荼羅)、白衣、掛け軸などに御朱印(納経印)などで書いてもらうことができます。料金は300円です。

西国三十三所 御朱印

西国三十三ヶ所

*中央の字は聖大悲殿と書かれています。

草創1300年特別印

*寺門である梅鉢を表現した特別印です。

散華

西国三十三所早創1300年記念事業では、御朱印を頂くとオリジナルの散華を無料で頂けます。

散華とは、「蓮華(ハスの花)の花びら」を模した紙のお守りのことで、札所ごとに観音経の一字が書かれ、各札所分すべて集めると、以下のように観音経の一部が完成するというものです。

私がお勧めする御朱印帳・散華台帳 これさえあれば大丈夫!!

アクセスの仕方

穴太寺は行きやすい。

穴太寺の巡礼情報  
住所 京都府亀岡市曽我部町穴太東辻46
拝観料 無料 本堂内部と庭園は大人500円
拝観・御朱印時間 【拝観】8:00~17:00

【御朱印】8:00~17:00

アクセス(電車) JR亀岡駅下車 京阪京都交通バス穴太寺循環(59, 34系統)、もしくは、京都学園大学行(60系統)、穴太口下車徒歩10分
アクセス(車) 京都縦貫自動車道 「亀岡IC」から約1.5km
駐車場 あり(私営駐車場)
WEBサイト

 

周辺のおすすめ施設を紹介

西国三十三所巡りで急足でお寺からお寺に訪問するだけではもったいないです。周辺の観光スポットや施設、飲食店をじっくり楽しむことをおすすめします。

スイーツ巡礼

西国三十三所巡りで見逃せないのがスイーツ巡礼です。西国三十三所のお寺と関わりのある名産品、地元の特産物などを頂きながら巡礼するとまた別の楽しみが増えるのでおすすめです。

①竹炭黒豆ロール(豆屋 黒兵衛

西国巡礼指定のスイーツ。竹炭と黒ごまを練り込んだ生地に、まったりとした豆乳クリームと丹波の黒酢煮を巻き込んだロールケーキです。ふわふわで絶品です!

住所 〒621-0806 京都府亀岡市余部町谷川尻10
営業時間 9時30分~16時30分
アクセス 穴太寺から車で約4分

 

②焼き栗きんとん(若菜屋

西国巡礼指定のスイーツ。白あんに、蒸して漉した栗が入った生地をこんがりと焼き上げた一品。ほんのりとした甘さと栗の香りが広がりが最高です!

住所 〒621-0013 京都府亀岡市大井町並河3丁目28−1
営業時間 9時00分~18時00分
アクセス 穴太寺から車で約8分

 

ランチ・軽食におすすめ飲食店

simpatica LIMONE

住宅街にある穴場おすすめカフェです。ふわふわオムライスが人気!デザートセットにするのがおすすめ。

住所 〒621-0852 京都府亀岡市紺屋町51
営業時間 11時00分~16時00分(日曜日定休日)
アクセス 穴太寺から車で約8分 

周辺おすすめ観光スポット

保津川下り

トロッコ列車

嵐山

湯の花温泉

穴太寺周辺のおすすめホテル・宿泊

京都・湯の花温泉 松園荘 保津川亭 まったりと温泉で旅疲れをとることができます

 

京ごはんと露天風呂の宿 ゆのはな月や まったりと温泉で旅疲れをとることができます

 

【西国三十三所】前後の札所の紹介!

西国三十三所21番の穴太寺の前後の札所は、京都府京都市と大阪府茨木市!

【西国三十三所20番】善峯寺参拝記!見どころ・アクセスなど紹介 京都市街地一望の景色!

【西国三十三所22番】総持寺参拝記 お参りすると料理上手になる料理のお寺!

まとめ

西国巡礼21番穴太寺は、仁王門を見てわかるように時代を感じるほどの古刹です。有料エリアの庭園や本堂内部の釈迦如来大涅槃像は見ておきたいところです。お寺は小さいながらも素晴らしいお寺でした。

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