【西国三十三所33番】華厳寺 参拝記!見どころ・御朱印など紹介 祝福ムード漂う満願の寺!

西国三十三ヶ所巡礼

西国三十三所巡礼で華厳寺を参拝する人

「西国三十三所33番の華厳寺を巡礼するんだけど、華厳寺ってどんな寺か知らないし、どこが見どころなのかもよくわからないな。あと、参拝の注意点や周辺のおすすめ施設とかもあると教えて欲しいな。」

今回はこういった疑問にお応えしていきます。

華厳寺は、「谷汲さん」の名でも親しまれ、西国札所の中で最も東の岐阜県に位置している境内には巡礼の満願・結願の地として祝福ムードが漂うお寺です。また桜や紅葉の名所としても知られ、四季折々の自然の移ろいを味わうことが出来ます。

今回は【西国三十三所33番】華厳寺の見どころや参拝の注意点、周辺のおすすめ施設などについてわかりやすく紹介していきます。

本記事を書いている僕は、過去に30か国以上訪問してきた経験から、旅のコツを経験をもとに得た情報を発信しています。また、お金をあまりかけずにお得に生活するコツなども紹介しています。

 

ではさっそく【西国三十三所33番】華厳寺の巡礼をみていきましょう。

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【西国三十三所33番】華厳寺の基本情報

西国三十三所 第33番札所の華厳寺の創建は、今から約千二百年前の延暦17年(798年)で開祖は豊然上人、本願は大口大領です。

宗派 天台宗 開基 豊然上人・大口大領
御本尊 十一面観世音菩薩 創建 延暦17(798)年
御詠歌 世を照らす 仏のしるし ありければ まだともしびも 消えぬなりけり (現在)
御詠歌  万世の 願いをここに 納めおく 水は苔より 出る谷汲 (過去)
御詠歌  今までは 親と頼みし 笈摺を 脱ぎて納むる 美濃の谷汲 (未来)

御詠歌の意味は?

西国三十三番の満願霊場として花山法皇が詠まれた御製三首の御詠歌にちなんで三つの御朱印があり、本堂(観音堂)、満願堂、笈摺堂を指し、それぞれ現在・過去・未来を表している 。

「世を照らす〜」は現世を表した御詠歌です。観音様の大慈大悲の心は、私たちがこの世の道を迷わぬよういつまでも照らし導いてくださるものです。と言う意味。 (西国巡礼慈悲の道より引用)

華厳寺の物語

お寺の山号の由来になった伝説が残っているのです。

奥州会津の大口大領という人が京から観音像を持ち帰る途中に、ここ美濃に来ると突然観音像が動かなくなったのです。

大領は、この地こそが結縁の地だろうと思い、この山中に柴の庵を結び、豊然上人という聖が住んでいたので、大領は上人と力を合わせて山谷を開き、堂宇を建てて尊像を安置し奉りました。そうすると、谷から油が湧き出したという。

そのことから、後醍醐天皇から「谷汲山」という山号が与えられたのです。
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「華厳寺」の参拝訪問記 見どころを紹介

いよいよ西国巡礼もフィナーレ、無事に華厳寺にたどり着く事ができました。華厳寺は、西国札所の中で最も東の位置にあり、唯一岐阜県にあるお寺です。

華厳寺の駐車場に車をとめて、仁王門へ向かいます。

仁王門まで約1キロの道が続いていて、その両脇にたくさんの飲食店やお土産屋さんが軒を連ねる、観光ストリートになっています。

また、この道の両脇にはずーっとソメイヨシノが植えられているので、桜の名所としても有名です。

仁王門が見えてきました。

中には仁王像が!

仁王門には巨大なわらじも両脇に掛かっています。

仁王門をくぐると、参道が続きます。

どんどん参道を進んでいくと、木々が多くなり緑が増してきます。

右手に手水舎が見えてきました。

観音様が持っている水瓶から手水が出るのはあまり見たことがなく珍しいです。

この石段を登れば本堂です。

石段の途中には、2つの大きな観音さまの像が並んでいます。

その横に三十三所堂。

参道沿いにさまざまなお堂がありますが、三十三所堂は特に古く、歴史を感じれます。

石段を登ったら、いよいよ西国巡礼最後の本堂にたどり着きます。

本堂はこちら。残念ながら現在は工事中の為、足場がかかっていました。

華厳寺は、長い歴史の中で何度か戦いに巻き込まれてしまい、創建時の建物は焼失し、本堂は明治時代に再建されたものになります。

華厳寺のご本尊は、十一面観音で、秘仏となり直接拝むことはできないです。

しかし、本堂内には戒壇巡りもあり、ご本尊と結縁ができるのです。

本堂床下の一寸先も見えない闇の中を手探りで進みます。

ご本尊の真下にある「錠前」に触ることができれば、ご本尊と結縁し、願い事が叶うとされています。

本堂を参拝し終えたら次に笈摺堂へ向かいます!
華厳寺では本堂だけでなく3つお堂を参拝し、現在・過去・未来の御朱印を拝受するのが定番となっています。

西国結願の地であるこの場所に花山法皇が笈摺、杖、三首の御詠歌を奉納したお堂です。

現在もたくさんの巡礼者の方々がここに笈摺や満願の御朱印帳を奉納していくそうで、合わせてたくさんの千羽鶴が奉納されていました。千羽鶴の折り鶴が笈摺という言葉にちなむことから、千羽鶴を奉納する人が多いそうです。

おいずる堂へ向かう途中、本堂の裏手に、苔ノ水地蔵尊がいらっしゃいます。

見た目がやばいですね。

自分の体の悪いところと同じ場所にお札(1枚20円)を貼れば治るといわれているので、やってみました。

笈摺堂を左へ進むと子安堂があります。

子安観音さまが祀られるこのお堂は、安産や子宝祈願、赤ちゃんの身体健全などの願いを込めてたくさんのよだれかけが奉納されています。

次に3つ目のお堂・満願堂に!

子安堂から奥に進んでいくと満願堂に向かう階段が見えてきます。

階段を登ると、こちらが過去を意味する満願堂にたどり着きます!

満願堂の周辺には沢山の狸がいます。

狸の持っている手帳には「満願」と書かれていています。

満願の喜びを噛み締めて散華と一緒に記念撮影!これで西国巡礼もこれでフィナーレです。

注目の見どころスポット:精進落としの鯉を触って満願祝い!

3つ目のお堂・満願堂を参拝の後、本堂の柱にある精進落としの鯉に触ることを忘れないようにしましょう。

この精進落しの鯉に触れると“精進の日々から俗界に戻る”という意味があり、満願の証明とされています。巡礼を終えた人たちの様々な思いを、触られながら見守ってきた鯉です。

参拝を終えても満願の楽しみは沢山あり、満願そば、満願温泉など満願の喜びを存分に味を得るようになっています。

御朱印と散華

西国三十三所の各お寺では御朱印帳(納経帳)、専用八角形の用紙(曼荼羅)、白衣、掛け軸などに御朱印(納経印)などで書いてもらうことができます。料金は300円です。

西国三十三所 御朱印

西国三十三ヶ所 現在

*中央の字は大悲殿と書かれています。

西国三十三ヶ所 過去

 

西国三十三ヶ所 未来

草創1300年特別印

*満願寺ならではの晴れ晴れとしたデザイン。

散華

西国三十三所早創1300年記念事業では、御朱印を頂くとオリジナルの散華を無料で頂けます。

散華とは、「蓮華(ハスの花)の花びら」を模した紙のお守りのことで、札所ごとに観音経の一字が書かれ、各札所分すべて集めると、以下のように観音経の一部が完成するというものです。

私がお勧めする御朱印帳・散華台帳 これさえあれば大丈夫!!

アクセスの仕方

華厳寺は、アクセスは車がおすすめ。

住所 岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲徳積23
拝観時間 8:00〜16:30
御朱印受付時間 8:00〜16:30
拝観料 無料
駐車場 500円
アクセス 名神高速「関ヶ原IC」から約40~50分
公式サイト こちら

周辺のおすすめ施設を紹介

西国三十三所巡りで急足でお寺からお寺に訪問するだけではもったいないです。周辺の観光スポットや施設、飲食店をじっくり楽しむことをおすすめします。

スイーツ巡礼

西国三十三所巡りで見逃せないのがスイーツ巡礼です。西国三十三所のお寺と関わりのある名産品、地元の特産物などを頂きながら巡礼するとまた別の楽しみが増えるのでおすすめです。

谷汲山せんべい

西国巡礼スイーツ。華厳寺から車で5分ほどの「谷汲あられの里」というところで、せんべいセットが頂ける。サクサクしていて美味しい。

住所 岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲名礼459−288
営業時間 9時00分~17時00分
アクセス 華厳寺から車で4分

ランチ・軽食におすすめ飲食店

満願そば 富岡屋

華厳寺仁王門前にあるお食事処で、名物の満願そばが頂ける。満願の暁に食べたい一品!

椎茸やニジマスの甘露煮など地元の特産品が入っていて美味しい。完食すれば満願成熟の文字が出てきて、満願の気分に浸れます!

住所 岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲徳積314
営業時間 10時00分~17時00分
アクセス 華厳寺から徒歩すぐ

周辺おすすめ観光スポット

満願温泉

旧谷汲駅

華厳寺周辺のおすすめホテル・宿泊

料理旅館松本屋 温泉と美味しい料理が堪能できる華厳寺過ぐ近くの旅館!

【西国三十三所】前後の札所の紹介!

西国三十三所33番の華厳寺の前の札所は、滋賀県近江八幡市!

【西国三十三所32番】観音正寺参拝記! 見どころ・アクセスなど徹底紹介 贅沢な総白檀造りの観音様は圧巻!

まとめ

西国巡礼の旅を始めてから半年ほどの月日が流れましたが、ようやく満願する事ができて達成感が得れました。

西国三十三所巡礼には先達会というのがあり、結願すると先達としての資格が与えられます。申請をする、しないは自由なのですが、私は関西在住なので西国札所にはいつでもアクセスできるので、階級UPを目指そうと思います。後日自宅に西国巡礼の先達バッジと贈呈品が送られてきました。

二巡目はいつになるかは分かりませんが、札所によっていく時期でまた違った景色が見れるので、1回目と時期を変えて巡礼しようと思います。

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