【四国お遍路第10番】切幡寺 参拝記!見どころ・納経など紹介!ハサミと布を手にしたはたきり観音は必見!

四国八十八ヶ所巡礼

四国お遍路で切幡寺を参拝する人

「四国八十八ヶ所巡りで第10番札所の切幡寺を巡礼するんだけど、切幡寺ってどんな寺か知らないし、どこが見どころなのかもよくわからないな。あと、参拝の注意点や周辺のおすすめ施設とかもあると教えて欲しいな。」

今回はこういった疑問にお応えしていきます。

切幡寺は、千手観音になった娘を祀る伝説のお寺であり、女人即身成仏として女性からの人気が高い古刹です。

今回は【四国八十八ヶ所第10番】切幡寺の見どころや参拝の注意点、周辺のおすすめ施設などについて詳しく紹介していきます。

本記事を書いている20代の僕は、弘法大師ご誕生1250年の節目を機に、マイカーで巡礼しました。ただ勢いよく巡礼するのではなく、お寺の見どころや観光スポット、地元グルメを楽しみながらのんびり回ることを重点に四国お遍路の楽しさを紹介しています。

 

四国八十八ヶ所巡礼を始めたいんだけど、四国お遍路の旅がどんなもので、どのくらいの費用がかかるのかなどの、始め方やルール、楽しみ方をバッチリ紹介しています。気になることがあれば是非チェックしてみてください!

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ではさっそく【四国八十八ヶ所第10番】切幡寺の巡礼をみていきましょう。

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【四国八十八ヶ所第10番】切幡寺の基本情報

四国八十八ヶ所第10番の切幡寺は、弘法大師が開基したお寺です。

宗派 高野山真言宗 開基 弘法大師
御本尊 千手観世音菩薩 創建 弘仁年間(810)
御詠歌 欲心をただ一筋に切幡寺 後の世までの障りとぞなる

御詠歌の意味は?

人々に対して欲望や執着心に振り回されず、それを仏教の教えや修行に集中させることの重要性を説いています。欲望や執着心が未来において障害とならないようにするために、自己の修行や心の浄化が必要であるという教えを伝えています。

切幡寺の物語

切幡寺にはお寺の始まりともなった伝説があるのです。

この地で修行をしていた弘法大師が衣服がかなり傷んできたので繕うために、近くの民家で機を織る娘に布を求めると、織りかけていた布を惜しげもせず断ち切ってさしたしたのです。

この娘の行為に感動した大師は、「亡き父母のために観音像を」という娘の願いをを聞き、一夜で千手観音像を刻み娘に灌頂を預けたのです。

すると娘の身から七色の光が放たれ、即身成仏するとたちまち千手観音像の姿に変わったのです。

境内には由来ともなった、ハサミと長い布を持ったはたきり観音像が立っています。

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「切幡寺」の実際の様子は?見どころも紹介

駐車場に車をとめてお寺の入り口である山門に向かいます。駐車場に車を止めた場合、山門は手前側にあるので戻るようになります。

山門はこじんまりとした佇まいの門です。

両側には金剛力士像が鎮座しています。

門をくぐり、少し歩くと再び駐車場に戻ってきます。

駐車場を抜けると坂道と階段が見えてきました。

階段はここから333段も登らないといけません。というのもお寺は切幡寺の中腹の標高155mのところにあります。

どんどん登っていきます。

わりときついです。途中にお地蔵さんを発見!

最後の直線階段は33段の女厄坂と42段の男厄坂になっています。

一段一段噛みしめながら歩きます。階段を上り切ると境内にたどり着きます。

階段を登った先に手水舎があります。参拝前に身を清めて本堂に向かいます!

大師堂の横に鐘楼があるので忘れずに打ちましょう!

こちらが本堂。

本尊は、千手観世音菩薩です。弘法大師は、一晩で千手観音菩薩を彫られ、本尊に安置されました。秘仏で直接拝むことはできません。

本堂にはこのほか、娘が化身した千手観音が安置されており、こちらも秘仏で拝むことはできません。

ろうそくと線香をあげ、納め札と賽銭を納め、礼拝し読経します。

本堂の横には注目の見どころスポットであるハサミと布を手にしたはたきり観音像がいます。

美しいお姿をしていて伝説の娘を思わされますね。

本堂の左側に階段があり、大塔と不動堂もあるもぜひ行くようにしましょう。注目の見どころスポット②

石段をさらに登っていきます。石段の途中に見えてくるのが、不動堂になります。

ここからの景色が素晴らしいです。吉野川や四国山脈の山々を望ことができます!

さらに階段を登ると大塔にたどり着きます。

この大塔は国重要文化財に指定されているもので、豊臣秀頼が父・秀吉に菩提を弔うために大阪の住吉大社神宮寺に寄進したものになるのだとか!

明治期にかけて廃仏により10年かけてこの地に移転されています。

桃山時代の特徴が見られ、火災を免れたこの塔は全国で現存する唯一の二重方形塔婆となっています。

内部の来迎壁には狩野山楽の猊座文殊画が絵ががれています。

本尊納経と88大師メッセージ

88大師メッセージは、納経帳の左上に弘法大師様のお言葉や仏の教えにまつわる言葉を刻した記念印が押さます。お寺によって押印されるお言葉が異なるので、どのような言葉が押印されるか楽しみの一つです。

切幡寺の納経

88大師メッセージ(記念印)

梵字と書かれています。意味はこちら

御影と88大師カードを頂こう!

御影

御影とは、そのお寺に奉られているご本尊様が描かれており、ご本尊様の分身と言われています。
この御影は、「納経軸」または、「納経帳」に納経をいただくと無料でいただけます。

88大師カード

弘法大師御誕生1250年記念事業では、弘法大師様のご生涯や四国霊場の縁起が描かれた特製の「88記念カード」が授与されます。

54 大師に布を施した乙女
大師に布を施した幡織りの乙女は得度して即身成仏し千手観音さまになられた

カードのデザインは四国内のデザイン専門学生の生徒が手掛け、若い人にもお遍路をしてもらいたいとの思いが込められているのだとか。

各札所分すべて集めると、以下のようにパネルが完成し物語が完成するというものです。

私がお勧めする納経帳・御影帳 これさえあれば大丈夫!!

 

アクセスと駐車場情報!

普通駐車場は20台ほどあり、無料で駐めることができます!

アクセスはしやすく、土成インターチェンジから左折して、国道318号を鴨島方面へ進み、県道12号線(鳴門池田線)を市場町方面へ進み切幡変電所を右折すると標識がでているので道なりに進んで行くとたどり着きます。

 

周辺のおすすめ施設を紹介

四国お遍路で急足でお寺からお寺に訪問するだけではもったいないです。周辺の観光スポットや施設、グルメをじっくり楽しむことをおすすめします。

おすすめ観光スポット

大塚国際美術館
渦潮クルーズ
鳴門市ドイツ館

おすすめグルメ

徳島ラーメン

四国八十八ヶ所 前後の札所を紹介!

四国八十八ヶ所の10番札所切幡寺の前後の札所は、9番札所法輪寺と11番札所藤井寺です。

【四国お遍路第9番】法輪寺 参拝記!見どころ・納経など紹介!霊場唯一の涅槃釈迦如来像!

【四国お遍路第11番】藤井寺 参拝記!見どころ・納経など紹介!藤の花が綺麗に咲くお寺!

徳島県 阿波の国 発心道場の札所の巡り方や札所まとめはこちらからどうぞ!

【徳島県阿波の国】四国八十八ヶ所 札所と巡り方を紹介!おすすめ施設・宿も合わせて紹介! 

まとめ

お寺の伝説となった民家の娘は切幡寺の象徴ですね。

続いてそのまま、四国八十八ヶ所お遍路旅第11番札所 藤井寺に向かいます!

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