四国お遍路で神恵院・観音寺を参拝する人
「四国八十八ヶ所巡りで第68.69番札所の神恵院・観音寺を巡礼するんだけど、神恵院・観音寺ってどんな寺か知らないし、どこが見どころなのかもよくわからないな。あと、参拝の注意点や周辺のおすすめ施設とかもあると教えて欲しいな。」
今回はこういった疑問にお応えしていきます。
今回は【四国八十八ヶ所第68.69番】神恵院・観音寺の見どころや参拝の注意点、周辺のおすすめ施設などについて詳しく紹介していきます。
本記事を書いている20代の僕は、弘法大師ご誕生1250年の節目を機に、マイカーで巡礼しました。ただ勢いよく巡礼するのではなく、お寺の見どころや観光スポット、地元グルメを楽しみながらのんびり回ることを重点に四国お遍路の楽しさを紹介しています。
目次
ではさっそく【四国八十八ヶ所第68.69番】神恵院・観音寺の巡礼をみていきましょう。
【四国八十八ヶ所第68.69番】神恵院・観音寺の基本情報
四国八十八ヶ所第68.69番の神恵院・観音寺は、日証上人が開基したお寺です。
宗派 | 真言宗大覚寺派 | 開基 | 日証上人 |
御本尊 | 第68番阿弥陀如来 第69番聖観世音菩薩 | 創建 | 大宝3年(703) |
御詠歌の意味は?
観音菩薩の大悲の力が非常に強力であるならば、その力によって重い罪すらも引き上げ、浄化されるというものです。言い換えると、観音菩薩の慈悲の力は非常に強大であり、その力によって罪や過ちを許し、救済してくれるという期待や信仰が込められています。仏教の教えに基づいて、慈悲の存在がどれほど強力で救済的であるかを讃えていると解釈できます。また、重い罪や苦しみを抱える人々にとって、観音菩薩の慈悲を頼りに希望を見出すメッセージでもあります。
「神恵院・観音寺」の実際の様子は?見どころも紹介
第68番札所神恵院と第69番札所観音寺が同じ境内にあり、四国霊場で唯一の 「一山二札所」となっている珍しい札所です。
一気に二カ所も同時に巡れるので、時間を得した気分になります。
駐車場に車をとめてお寺の入り口に向かいます。
お寺の入り口は駐車場から参道を進んでいくと仁王門が見えてきます。
仁王門は風格ある佇まいの門です。仁王門にも両札所の名前が書かれています。
門の両脇には金剛力士像。
門を進んで参道を進んでいきます。
突き当たりまで進んでいくと、手水舎と鐘が見えてきます。参拝前に身を清めて本堂に向かいます!
突き当たりを左に神恵院、右に観音寺の本堂があり、納経は同じ場所で2寺分を一度に行う形式になっています。
まずは、第68番札所神恵院に向かいます!
一見、堂宇に見えないコンクリートの外壁に本堂への入り口があり、お寺とは思えない、美術館のようなモダンな雰囲気です。
階段を上がり中に入ると、白木の本堂があり、現代的な素材と温もりのある木の組み合わせが特徴的です。
静寂な空気感が漂います。
本尊は、阿弥陀如来です。残念ながら秘仏で直接拝むことはできません。
ろうそくと線香をあげ、納め札と賽銭を納め、礼拝し読経します。
そして本堂左側には大師堂です。
大師堂は、弘法大師がご本尊となります。
第68番札所の神恵院の参拝はこれで終了〜
第69番札所観音寺の参拝していきます。
観音寺は、日証上人が九州の宇佐八幡神を琴弾八幡宮にまつり、その別当寺「神宮寺宝光院」とした のが始まりとされています。
唐から帰国した弘法大師がここを訪れた際、山の中腹に奈良の興福寺にならって七堂伽藍を建立し、ご本尊とする聖観世音菩薩を刻んで安置しました。さらに、地鎮のためにこの地に7つの宝を埋めたことに由来して、 山号と寺号を「七宝山 観音寺」に改めたといわれています。
本堂は、同境内にある神恵院とは対照的に古刹らしい風情がします。
本堂は、朱色と背景の山の緑のバランスが美しく、素朴ながらも威風堂々とした表情に、頼もしさを感じます。
向かいには、大師堂があります。
大師堂は、弘法大師がご本尊となります。参拝はこれで終了〜
本尊納経と88大師メッセージ
88大師メッセージは、納経帳の左上に弘法大師様のお言葉や仏の教えにまつわる言葉を刻した記念印が押さます。お寺によって押印されるお言葉が異なるので、どのような言葉が押印されるか楽しみの一つです。
神恵院の納経
88大師メッセージ(記念印)
*微雲管と書かれています。意味はこちら
観音寺の納経
88大師メッセージ(記念印)
*普済光 と書かれています。意味はこちら
御影と88大師カードを頂こう!
御影
御影とは、そのお寺に奉られているご本尊様が描かれており、ご本尊様の分身と言われています。 この御影は、「納経軸」または、「納経帳」に納経をいただくと無料でいただけます。
88大師カード
弘法大師御誕生1250年記念事業では、弘法大師様のご生涯や四国霊場の縁起が描かれた特製の「88記念カード」が授与されます。
69 門人に御遺告を残さる
大師は六十一才 吾れ永く山に帰らんと遺告され木食 禅定の生活に入られた
83 徒歩道中が遍路の原点
平成十年頃日帰り遍路が増える中 徒歩遍路も増え 自分探しの旅が話題になる
カードのデザインは四国内のデザイン専門学生の生徒が手掛け、若い人にもお遍路をしてもらいたいとの思いが込められているのだとか。
各札所分すべて集めると、以下のようにパネルが完成し物語が完成するというものです。
私がお勧めする納経帳・御影帳 これさえあれば大丈夫!!
アクセスと駐車場情報!
普通駐車場は、30台ほどあり、無料で駐めることができます!
アクセスはしやすく、大野原インターチェンジから高松市内向きに国道11号線・県道8号線へ。JR予讃線の踏切を越え、直進し、財田川を渡れば着きます。
周辺のおすすめ施設を紹介
四国お遍路で急足でお寺からお寺に訪問するだけではもったいないです。周辺の観光スポットや施設、グルメをじっくり楽しむことをおすすめします。
おすすめ観光スポット
金刀比羅宮
琴平公園
父母ヶ浜
栗林公園
おすすめグルメ
讃岐うどん
四国八十八ヶ所 前後の札所を紹介!
四国八十八ヶ所の68.69番札所神恵院・観音寺の前後の札所は、67番札所大興寺と70番札所本山寺です。
【四国お遍路第67番】大興寺参拝記!見どころ・納経など紹介!二大宗派の修行場として栄えた異色の寺院!
【四国お遍路第70番】本山参拝記!見どころ・納経など紹介!美しい佇まいの五重塔が寺のシンボル!
香川県 讃岐の国 涅槃道場の札所の巡り方や札所まとめはこちらからどうぞ!
【香川県讃岐の国】四国八十八ヶ所 札所と巡り方を紹介!おすすめ施設・宿も合わせて紹介!
まとめ
香川県も善通寺市や高松など数多くの名物料理や観光もあるので、じっくり楽しんでいきたいところです。
そして神恵院・観音寺は、68番と69番がひとつの境内に同居する、めずらしい札所で、参拝紹介記事も境内と同じように一つにまとめてみました!
続いてそのまま、四国八十八ヶ所お遍路旅第70番札所 本山寺に向かいます!
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