西国三十三所巡礼で成相寺を参拝する人
「西国三十三所28番の成相寺を巡礼するんだけど、成相寺ってどんな寺か知らないし、どこが見どころなのかもよくわからないな。あと、参拝の注意点や周辺のおすすめ施設とかもあると教えて欲しいな。」
今回はこういった疑問にお応えしていきます。
今回は【西国三十三所28番】成相寺の見どころや参拝の注意点、周辺のおすすめ施設などについて詳しく紹介していきます。
本記事を書いている僕は、過去に30か国以上訪問してきた経験から、旅のコツを経験をもとに得た情報を発信しています。また、お金をあまりかけずにお得に生活するコツなども紹介しています。
目次
ではさっそく【西国三十三所28番】成相寺の巡礼をみていきましょう。
【西国三十三所28番】成相寺基本情報
西国三十三所 第28番札所の成相寺。成相寺は、西国札所最北端の寺に位置し、日本三景の一つである天橋立を見下ろせる成相山の中腹にあります。願い事が”成り合う”寺として信仰され、ご本尊の聖観世音菩薩にお参りをすれば、ひとつの願い事をどんなことでも叶うと言われている古寺です。
宗派 | 橋立真言宗 | 開基 | 真応上人 |
御本尊 | 聖観世音菩薩 | 創建 | 慶雲元年(704年) |
御詠歌の意味は?
自然のメロディーが重なって、観音様への願いを織り成していく様子を詠っている。(西国巡礼慈悲の道より引用)
成相寺の物語
冬は雪深く真っ白に染まる豪雪地帯の成相寺ですが、そんな雪国の古刹ならではの説話が「今昔物語集」に収められています。
どんな物語なの?
ある大吹雪の日、ひとりの層が草庵で修行をしていた時、里人の往来は全くなく、食糧が底を尽いてしまい、僧は餓死寸前の状態に。そこで、食べ物を乞い、本尊にお祈りしたところ、堂外れに倒れた鹿を一頭見つけると、僧は肉食の禁戒に悩むも、ついに腿を削いで食べて飢えをしのぐことができた。
やがて雪解けの寺を訪れた里人が、堂内を見ると、本尊の腿が切り取られ、木くずが散財。それを知らされた層は、観音様が身代わりとなり助けてくれたことを悟り、木くずを集め腿につけることに。すると、本尊は元通りに成り合った(成相)ということです。
「成相寺」の参拝訪問記 見どころを紹介
成相寺は、慶雲元年(704)に文武天皇の勅願寺として真応上人が創建しています。元々は日本古来の山岳宗教の修験場で、日本全国にある五つの「聖の住む所」の一つとして信仰を集めている神秘的な古寺です。
成相寺の駐車場に到着して参道の石段に出ると「撞かずの鐘」がありました。
撞かずの鐘は、慶長13年(1608年)鋳造する際、女房が誤って赤ん坊を溶けた銅の中に落ちてしまい、出来上がった鐘は鐘をつく度に悲しい音が鳴り響き、赤ん坊の泣き声に聞こえる為、寺ではこの鐘をつくのをやめたという悲しい伝説を秘めています。とても悲しい話です。
石段を上がると、本堂が見えてきました。
成相寺の本堂は、約300年前の江戸時代中期に再建されたもので京都府指定文化財に指定されています。獅子や唐草の彫刻が風格があり、歴史を感じさせてくれる佇まいです。
本尊の聖観世音菩薩はご本尊は、御伽草子に登場する美しく優しい梵天国王の姫君が姿を変えられた観音さまと言われていて、小野小町も信仰したそうです。女性の想いを叶え、拝む人は美しい人となるそうなので、美人祈願も有名です。
成相寺公式サイト引用
ふくよかで温かみのあるお姿に心がほっこりします。願いに合わせて33の姿に変身する前の、基本形が聖観音は、変身前なので、人間に一番近い姿をしています。
本堂前にある「鉄湯船」は必見です。
鎌倉時代の作品で、元々は成相寺の湯屋の湯船として使われていたもので、直接入るのではなく、湯釜で沸かした湯を入れ、かかり湯をしたようです。ちなみに日本三大鉄湯船のひとつともなっています。
注ぎ口から「観音水」と呼ばれる成相山の湧水が流れでます。
その下石段左手に西国巡礼堂と一願一言地蔵がありました。
33の霊場のご本尊が祀られていて、ここをお参りするとすべての霊場巡りをしたのと同じ功徳とご利益がある、と西国の霊場にはよくあるお堂です。
手前にあるこのお地蔵さまは、唯一願を一言でお願いすると、どんなことでも叶えてくださるそうです。650年も前に創られたそうです。ここで願い事をすることを忘れないようにしましょう。
本堂下の公園に平成17年に再建された五重塔もありました。高さ33mで、鎌倉時代の形式を復元したそうです。
下から見上げると迫力があり、整然と屋根が積み上げっている形がきれいです。
左甚五郎作と伝わる「真向きの龍」も見よう
正面を向いた龍は珍しく、右から見ても、左から見ても自分のほうを見ているように見えることから「真向きの龍」なんだそうです。ここだけ写真撮影はOKです。
「パノラマ展望台」から望む天橋立は絶景!
「天橋立で一番の見晴らし」ともいわれる素晴らしい景色を望むことができます。成相寺の駐車場から車で急な坂道を登ること5分のところに見晴らし台があります。
幅は約20~170m・全長約3.6kmの砂州に約6,700本もの松が生い茂る珍しい地形で、何千年もの歳月をかけて自然がつくりだした神秘の造形がなんとも美しい。
パノラマ展望台にはカフェ美人茶寮もあり、絶景を眺めながらコーヒーなどいただけます。
横にかわらけ投げもあり、輪の中を通るように投げて、無事に通れば願いが叶うといわれています。
御朱印と散華
西国三十三所の各お寺では御朱印帳(納経帳)、専用八角形の用紙(曼荼羅)、白衣、掛け軸などに御朱印(納経印)などで書いてもらうことができます。料金は300円です。
西国三十三所 御朱印
西国三十三ヶ所
*中央の字は圓通園と書かれています。
草創1300年特別印
*あらゆる願いを叶えてくれるという如意宝珠のデザイン。
散華
西国三十三所早創1300年記念事業では、御朱印を頂くとオリジナルの散華を無料で頂けます。
散華とは、「蓮華(ハスの花)の花びら」を模した紙のお守りのことで、札所ごとに観音経の一字が書かれ、各札所分すべて集めると、以下のように観音経の一部が完成するというものです。
私がお勧めする御朱印帳・散華台帳 これさえあれば大丈夫!!
アクセスの仕方と注意点
成相寺は国道から奥まったところにあり、途中車のすれ違いも困難なような険しい山の中にあります。徒歩で行くのはかなりの時間と体力が必要のため、車かタクシーで行くのがおすすめです。
成相寺の巡礼情報 | |
住所 | 京都府宮津市成相寺339 |
拝観料 | 入山料500円 |
拝観・御朱印時間 | 【拝観】8:00~16:30
【御朱印】8:00~16:30 |
アクセス(電車) | ・京都丹後鉄道「天橋立駅」から船(レンタサイクル)→ケーブル→バスで40分
・京都丹後鉄道「天橋立駅」から車(タクシー)で約20分 |
アクセス(車) | 京都縦貫自動車道「与謝天橋立IC」から国道176号→178号 |
駐車場 | あり 乗用車500円 |
WEBサイト | 公式サイトはこちら |
冬季、積雪時の車での参拝について
成相寺がある成相山は冬季はかなりの豪雪地帯なので、事前に車のタイヤをチェーンつけたり、滑り止めするなど準備する必要があります。また普段雪道を走っている方でも、かなり険しい道を走るので、車で行くより公共交通機関で行く方が安全です。
周辺のおすすめ施設を紹介
西国三十三所巡りで急足でお寺からお寺に訪問するだけではもったいないです。周辺の観光スポットや施設、飲食店をじっくり楽しむことをおすすめします。
スイーツ巡礼
西国三十三所巡りで見逃せないのがスイーツ巡礼です。西国三十三所のお寺と関わりのある名産品、地元の特産物などを頂きながら巡礼するとまた別の楽しみが増えるのでおすすめです。
①白ワインケーキ(天橋立ワイナリー)
住所 | 〒629-2234 京都府宮津市国分123 |
営業時間 | 10:00~17:00(水曜日定休) |
アクセス | 成相寺から車で約7分
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②黒豆タルト(カフェドゥパン千歳)
窓から運河を眺めるカジュアルでリラックスした店内で、地元食材を使ったスイーツが味わえる。黒豆タルトが人気!!
住所 | 京都府宮津市文珠468 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
アクセス | 成相寺から車で20分
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ランチ・軽食におすすめ飲食店
①つるや食堂
地イカとアカモクとバイ貝の丹後お宝丼が人気。上品な味わいがいただけます。
住所 | 京都府宮津市中野848 |
営業時間 | 9:00〜17:00 |
アクセス | 成相寺から車で約9分
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②お食事処おぐら
リーズナブルなお値段で、天橋立の旬の味が味わえる。アジフライ定食はサクサクでおすすめ。
住所 | 京都府宮津市大垣2−1 |
営業時間 |
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アクセス | 成相寺から車で約8分
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③雪舟庵 おすすめ
天橋立の松並木を見晴らす眺望を楽しみながら、ランチ定食が頂ける。旬の鯛のお刺身、焚き物、天ぷらも旬の海鮮、お寿司も、鯛、鮪、イカなど新鮮で美味しい。茶碗蒸しの中も具がいっぱいで素晴らしいです。
住所 | 京都府宮津市溝尻247 |
営業時間 |
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アクセス | 成相寺から車で約8分
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周辺おすすめ観光スポット
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アメックスが発行するMarriott Bonvoyアメックスプレミアムカードをご存知でしょうか?
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まとめ
成相寺は、日本三景の一つである天橋立を見下ろせる成相山の中腹にあるので、素晴らし景色を見ることができました。ご本尊の聖観世音菩薩にお参りをすれば、ひとつの願い事をどんなことでも叶うと言われているので、願い事をしてきました。天橋立の観光も一緒にするのがおすすめです。
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