四国お遍路で金剛福寺を参拝する人
「四国八十八ヶ所巡りで第38番札所の金剛福寺を巡礼するんだけど、金剛福寺ってどんな寺か知らないし、どこが見どころなのかもよくわからないな。あと、参拝の注意点や周辺のおすすめ施設とかもあると教えて欲しいな。」
今回はこういった疑問にお応えしていきます。
今回は【四国八十八ヶ所第38番】金剛福寺の見どころや参拝の注意点、周辺のおすすめ施設などについて詳しく紹介していきます。
本記事を書いている20代の僕は、弘法大師ご誕生1250年の節目を機に、マイカーで巡礼しました。ただ勢いよく巡礼するのではなく、お寺の見どころや観光スポット、地元グルメを楽しみながらのんびり回ることを重点に四国お遍路の楽しさを紹介しています。
目次
ではさっそく【四国八十八ヶ所第38番】金剛福寺の巡礼をみていきましょう。
【四国八十八ヶ所第38番】金剛福寺の基本情報
四国八十八ヶ所第38番の金剛福寺は、嵯峨天皇の勅願を受けた弘法大師が開基したお寺です。
宗派 | 真言宗豊山派 | 開基 | 弘法大師 |
御本尊 | 三面千手観音菩薩 | 創建 | 弘仁13年(822) |
御詠歌の意味は?
金剛福寺の物語「足摺山の七不思議」
足摺岬に立つ弘法大師が建立した金剛福寺の周辺には、数々の「不思議」が遊歩道沿いに点在しています。それを総じて「足摺七不思議」と呼ばれています。
※七不思議とは、不思議が七つあるという意味ではなく、多くの不思議があるという意味です。
大師一夜建立ならずの華表
大師が一夜で華表(とりい)を造らせようとしたが、夜明け前にあまのじゃくが鳥の鳴真似をしたため、夜が明けたと勘違いし、やめたといわれています。
亀呼場
大師がここから亀を呼び、亀の背中に乗って前の不動岩に渡り、祈祷をされたといわれています。
大師の爪書き石
これは弘法大師の爪彫りといって、「南無阿弥陀仏」と六字の妙号が彫られています。
地獄の穴
今は埋まっていますが、この穴に銭を落とすと、チリンチリンと音がして落ちて行き、その穴は金剛福寺付近まで通じるといわれています。
他にもたくさんあり、
ゆるぎ石
弘法大師が金剛福寺を建立した時発見した石。乗り揺るがすと、その動揺の程度によって孝心をためすといわれています。
不増不滅の手水鉢
賀登上人と弟子日円上人が補陀落に渡海せんとしたとき、日円上人が先に渡海していったので非常に悲しみ、落ちる涙が不増不滅の水になったといわれています。
亀石
この亀石は自然石で、弘法大師が亀の背中に乗って燈台の前の海中にある不動岩に渡った亀呼場の方向に向かっています。
汐の満干手水鉢
岩の上に小さなくぼみがあり、汐が満ちているときは水がたまり、引いているときは水がなくなるといわれ、非常に不思議とされています。
根笹
この地に生えている笹はこれ以上大きくならない笹だといわれています。
「金剛福寺」の実際の様子は?見どころも紹介
足摺岬の駐車場に車をとめてお寺の入り口である仁王門に向かいます。
この辺りは、足摺岬や白山洞門やジョン万次郎など観光スポットが点在しているので、お遍路ではなかなか見かけない若者や家族客などの観光客も多くいました。時間がなくても必ず足摺岬灯台や白山洞門は見ておきたいところですね。
お寺の入り口は道路沿いに面してあり、アクセスは簡単!
仁王門へはこの平坦な参道を進むと先に見えてきます。
門の両脇には仁王像がいます。
着色してあってわかりやすい!
門を抜けると石段を数段登っていきます。
石段登ったらすぐ手水舎があります。
参拝前に身を清めて本堂に向かいます!
参道進んでいくと、大きな亀の像「大師亀」を発見!
大きくまるまるとして可愛いですね!
そして正面には本堂があります。
本尊は、三面千手観世音菩薩です。
ろうそくと線香をあげ、納め札と賽銭を納め、礼拝し読経します。
大師堂へ向かう途中に境内の池が広大に広がっているのが見えてきます。
境内は、ビラン、アコウなどの南国特有の亜熱帯植物が生い茂ってあり、それを囲むように本堂や大師堂、愛染堂、不動堂、弁天堂、多宝塔、鐘楼など立ち並んでいます!
本堂の左側にあるのが、不動堂と多宝塔です。
本堂の左側にあるのが、愛染堂です。
そして大師堂はこちら。
大師堂は、弘法大師がご本尊となります。
大師堂の前には、鐘楼があります。
二層それぞれに梵鐘がある豪華な造りの鐘楼です。
境内は、回遊式の庭園になっていて一周したら戻ってきます。
本尊納経と88大師メッセージ
88大師メッセージは、納経帳の左上に弘法大師様のお言葉や仏の教えにまつわる言葉を刻した記念印が押さます。お寺によって押印されるお言葉が異なるので、どのような言葉が押印されるか楽しみの一つです。
金剛福寺の納経
88大師メッセージ(記念印)
*福寿海無量 と書かれています。意味はこちら
御影と88大師カードを頂こう!
御影
御影とは、そのお寺に奉られているご本尊様が描かれており、ご本尊様の分身と言われています。 この御影は、「納経軸」または、「納経帳」に納経をいただくと無料でいただけます。
88大師カード
弘法大師御誕生1250年記念事業では、弘法大師様のご生涯や四国霊場の縁起が描かれた特製の「88記念カード」が授与されます。
76 補陀落渡海の行者
四国や熊野の辺路は観音浄土に近いとされ 足摺岬等が補陀落渡海の聖地となる
カードのデザインは四国内のデザイン専門学生の生徒が手掛け、若い人にもお遍路をしてもらいたいとの思いが込められているのだとか。
各札所分すべて集めると、以下のようにパネルが完成し物語が完成するというものです。
私がお勧めする納経帳・御影帳 これさえあれば大丈夫!!
アクセスと駐車場情報!
普通駐車場は40台ほどあり、無料で駐めることができます!
アクセスはしやすく、土佐くろしお鉄道中村駅から、足摺岬を目指す方向で国道56号線・国道321号線を走り、土佐清水市で県道27号線に左折。足摺、中浜方面に直進すると左手にあり着きます。
周辺のおすすめ施設を紹介
四国お遍路で急足でお寺からお寺に訪問するだけではもったいないです。周辺の観光スポットや施設、グルメをじっくり楽しむことをおすすめします。
おすすめ観光スポット
足摺岬灯台
白山洞門
ジョン万次郎生家
ジョン万次郎資料館
おすすめグルメ
室戸キンメ丼
カツオのたたき
清水さば
四国八十八ヶ所 前後の札所を紹介!
四国八十八ヶ所の38番札所金剛福寺の前後の札所は、37番札所岩本寺と39番札所延光寺です。
【四国お遍路第37番】岩本寺 参拝記!見どころ・納経など紹介!大師の七不思議が伝わる伝説の寺!
【四国お遍路第39番】延光寺 参拝記!見どころ・納経など紹介!修業道場の終わりのお寺!
高知県 土佐の国 修行道場の札所の巡り方や札所まとめはこちらからどうぞ!
【高知県土佐の国】四国八十八ヶ所 札所と巡り方を紹介!おすすめ施設・宿も合わせて紹介!
まとめ
四国八十八ヶ所 金剛福寺は、四国霊場で最も最南端にあるお寺です。観光スポットも多い場所なので、じっくりと見て回りたい場所です。
続いてそのまま、四国八十八ヶ所お遍路旅第39番札所 延光寺に向かいます!
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