【四国お遍路第37番】岩本寺 参拝記!見どころ・納経など紹介!大師の七不思議が伝わる伝説の寺!

四国八十八ヶ所巡礼

四国お遍路で岩本寺を参拝する人

「四国八十八ヶ所巡りで第37番札所の岩本寺を巡礼するんだけど、岩本寺ってどんな寺か知らないし、どこが見どころなのかもよくわからないな。あと、参拝の注意点や周辺のおすすめ施設とかもあると教えて欲しいな。」

今回はこういった疑問にお応えしていきます。

岩本寺は、四国霊場で雄一5尊の本尊を安置している珍しいお寺です。このお寺には、弘法大師にまつわる七不思議が伝わる見どころある伝説のお寺で有名です。

今回は【四国八十八ヶ所第37番】岩本寺の見どころや参拝の注意点、周辺のおすすめ施設などについて詳しく紹介していきます。

本記事を書いている20代の僕は、弘法大師ご誕生1250年の節目を機に、マイカーで巡礼しました。ただ勢いよく巡礼するのではなく、お寺の見どころや観光スポット、地元グルメを楽しみながらのんびり回ることを重点に四国お遍路の楽しさを紹介しています。

 

四国八十八ヶ所巡礼を始めたいんだけど、四国お遍路の旅がどんなもので、どのくらいの費用がかかるのかなどの、始め方やルール、楽しみ方をバッチリ紹介しています。気になることがあれば是非チェックしてみてください!

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ではさっそく【四国八十八ヶ所第37番】岩本寺の巡礼をみていきましょう。

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【四国八十八ヶ所第37番】岩本寺の基本情報

四国八十八ヶ所第37番の岩本寺は、聖武天皇の勅願を受けた行基が開基したお寺です。

宗派 真言宗智山派 開基 行基
御本尊 不動明王・聖観音菩薩・阿弥陀如来
薬師如来・地蔵菩薩
創建 天平年間(729~749) 
御詠歌 六つのちり五つの社あらわして ふかき仁井田の神のたのしみ

御詠歌の意味は?

六つの場所や神社の中で、仁井田の神々が喜びや楽しみを感じている状況を描写しています。
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岩本寺の物語「岩本寺の七不思議」

この寺には弘法大師にまつわる七不思議が伝わります。「岩本寺の七不思議」は、周辺に生息している、動植物に関するものが多いのが特徴です。

「子安機」「筆草」「尻なし具」「三度栗」「口無し蛭」「桜貝」「戸たてずの庄屋」

七不思議は上記の7つで、境内で見ることができるのは年に7回花が咲き3回実を付けるというクリの木「三度栗」です。

①「三度栗」(さんどぐり)

「1年に一度ではなく、何度も栗を食べたい」。栗の木の前で、こう願う子供がいました。
これを聞いたお大師様が、その子供の願いを歌に詠むと、驚いたことに、栗の木が変貌します。

まず、木の高さが低くなり、イガは柔らかく、そして、その実が甘くなった上に、年に3度も実をつけるようにいなりました。この栗の木は、「三度栗」と呼ばれています。この木は、今でも境内に残っています。

②「子安桜」(こやすざくら)

あるとき、桜の木の下にいた妊婦が、急に産気づきました。

お大師様が、加持祈祷をして無事に出産できたことから、この木は、「安産のお守り」として信望されています。

③「口なし蛭」(くちなしひる)

岩本寺裏の湿地には、口のない蛭(ひる)が生息しているといわれています。

その理由は、田植えの度に、村人の血を吸う蛭の口を、お大師様が封じたため。この蛭は、「口なし蛭」と呼ばれています。

④「桜貝」(さくらがい)

岩本寺近くの浜には、「桜色の貝」が多く生息しているといわれています。

この近くの浜に、桜の木を植えたお大師様が、数年後に訪れたとき、桜の花が既に散ってしまっていたといいます。

これを、残念に思ったお大師様が、その心情を歌で詠むと、たちまち、貝が桜色に変わり、お大師様を慰めました。この貝が、桜貝です。

⑤「筆草」(ふでくさ)

美しいお月さまに感嘆した、お大師さまが、思わず筆を月に向かって投げると、その筆が落ちたところから、生えてきた草が「筆草」です。この草を持っていると、字がうまくなるといわれています。

使えなくなった筆を埋めた場所から、草が生えてきたという説もあります。いまは、この草は絶えてなくなっているそうです。

⑥「尻なし貝」(しりなしがい)

お大師様が、伊与木川を渡ったとき、貝の尖った部分が、足の裏に刺さりました。

そこで、「人々がケガをしないように」と、お大師様が呪文をとなえ、貝の尖った部分(尻の部分)を取り去ったといわれています。

実際、足の裏を傷つけたのは、お大師さまではなく、村の娘という説もあります。

⑦「戸立てずの庄屋」(とたてずのしょうや)

泥棒に家を荒らされた庄屋のために、お大師様が祈祷をすると、この家には、二度と盗人が入らなくなりました。戸締りの必要がなくなったことから、「戸立てずの庄屋」といわれています。

「岩本寺」の実際の様子は?見どころも紹介

駐車場に車をとめてお寺の入り口である仁王門に向かいます。

仁王門へはこの平坦な道を進むと先に見えてきます。

仁王門は荘厳な佇まいの門です。

門の両脇には仁王像がいます。

門を抜けるとすぐ手水舎があります。

参拝前に身を清めて本堂に向かいます!

参道の石畳をよく見ると、一部の石が色がついていて、カラフルになっています。POPな雰囲気で心が弾みますね!

鐘楼を発見!

そしてこちらが本堂。

四国霊場で雄一5尊の本尊を安置している珍しいお寺です。

本尊は、不動明王・聖観音菩薩・阿弥陀如来
薬師如来・地蔵菩薩です。

すべて秘仏で直接拝むことはできません。

ろうそくと線香をあげ、納め札と賽銭を納め、礼拝し読経します。それぞれ5体とも真言を唱える必要があるので注意です。

本堂の天井には一面に鮮やかな天井絵が広がっています。注目の見どころスポット

この天井絵には、575枚もの絵があり、プロ・アマチュアの400名が参加して奉納されたものです。

洋画や日本画、水彩画、ちぎり絵など様々で見ていて飽きないです!

続いてこちらが大師堂。

大師堂は、弘法大師がご本尊となります。

大師堂の前には、歓喜天堂があります。

木造でありながら、円形をしている珍しい造りをしています。

本尊は、大聖歓喜自在天で、商売繁盛、夫婦円満などご利益があるのだとか!

本尊納経と88大師メッセージ

88大師メッセージは、納経帳の左上に弘法大師様のお言葉や仏の教えにまつわる言葉を刻した記念印が押さます。お寺によって押印されるお言葉が異なるので、どのような言葉が押印されるか楽しみの一つです。

岩本寺の納経

88大師メッセージ(記念印)

蒼生福 と書かれています。意味はこちら

御影と88大師カードを頂こう!

御影

御影とは、そのお寺に奉られているご本尊様が描かれており、ご本尊様の分身と言われています。
この御影は、「納経軸」または、「納経帳」に納経をいただくと無料でいただけます。

88大師カード

弘法大師御誕生1250年記念事業では、弘法大師様のご生涯や四国霊場の縁起が描かれた特製の「88記念カード」が授与されます。

52  年に三度実のなる栗
旅の大師に子供が栗をさしあげた するとその栗は年 に三度なるようになった

カードのデザインは四国内のデザイン専門学生の生徒が手掛け、若い人にもお遍路をしてもらいたいとの思いが込められているのだとか。

各札所分すべて集めると、以下のようにパネルが完成し物語が完成するというものです。

私がお勧めする納経帳・御影帳 これさえあれば大丈夫!!

 

アクセスと駐車場情報!

普通駐車場は20台ほどあり、無料で駐めることができます!

アクセスはしやすく、国道56号線を四万十市方面へ。窪川トンネルを抜けて古市町交差点を右折し、直進して、二つ目の信号を左折。つきあたりを右折すると着きます。

 

周辺のおすすめ施設を紹介

四国お遍路で急足でお寺からお寺に訪問するだけではもったいないです。周辺の観光スポットや施設、グルメをじっくり楽しむことをおすすめします。

おすすめ観光スポット

桂浜

ひろめ市場

高知県立牧野植物園

坂本龍馬誕生の地

おすすめグルメ

室戸キンメ丼

カツオのたたき

清水さば

 

四国八十八ヶ所 前後の札所を紹介!

四国八十八ヶ所の37番札所岩本寺の前後の札所は、36番札所青龍寺と38番札所金剛福寺です。

【四国お遍路第36番】青龍寺 参拝記!見どころ・納経など紹介!唐の清龍寺が日本にも建立!

【四国お遍路第38番】金剛福寺 参拝記!見どころ・納経など紹介!四国最南端に立つ大寺院!

高知県 土佐の国 修行道場の札所の巡り方や札所まとめはこちらからどうぞ!

【高知県土佐の国】四国八十八ヶ所 札所と巡り方を紹介!おすすめ施設・宿も合わせて紹介!

まとめ

四国八十八ヶ所 岩本寺は、四国霊場ではここだけの5体がご本尊になっています。本堂の天井絵は圧巻の枚数です!

続いてそのまま、四国八十八ヶ所お遍路旅第38番札所 金剛福寺に向かいます!

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