【四国お遍路第85番】八栗寺参拝記!見どころ・納経など紹介!皆が親しむ八栗のお聖天さん!

四国八十八ヶ所巡礼

四国お遍路で八栗寺を参拝する人

「四国八十八ヶ所巡りで第85番札所の八栗寺を巡礼するんだけど、八栗寺ってどんな寺か知らないし、どこが見どころなのかもよくわからないな。あと、参拝の注意点や周辺のおすすめ施設とかもあると教えて欲しいな。」

今回はこういった疑問にお応えしていきます。

八栗寺は、昔から山岳信仰の地として崇められてきた切り立った峰の五剣山の中腹にあるお寺です。八十八ヶ所では珍しい歓喜天の霊場としても有名で、聖天堂に祀られた歓喜天は霊験あらたかで「八栗のお聖天さん」と呼ばれ信仰されています。

今回は【四国八十八ヶ所第85番】八栗寺の見どころや参拝の注意点、周辺のおすすめ施設などについて詳しく紹介していきます。

本記事を書いている20代の僕は、弘法大師ご誕生1250年の節目を機に、マイカーで巡礼しました。ただ勢いよく巡礼するのではなく、お寺の見どころや観光スポット、地元グルメを楽しみながらのんびり回ることを重点に四国お遍路の楽しさを紹介しています。

 

四国八十八ヶ所巡礼を始めたいんだけど、四国お遍路の旅がどんなもので、どのくらいの費用がかかるのかなどの、始め方やルール、楽しみ方をバッチリ紹介しています。気になることがあれば是非チェックしてみてください!

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ではさっそく【四国八十八ヶ所第85番】八栗寺の巡礼をみていきましょう。

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【四国八十八ヶ所第85番】八栗寺の基本情報

四国八十八ヶ所第85番の八栗寺は、弘法大師が開基したお寺です。

宗派 真言宗大覚寺派 開基 弘法大師
御本尊 聖観世音菩薩 創建 天長6年(829) 
御詠歌 煩悩を胸の智火にて八栗をば 修行者ならで誰か知るべき

御詠歌の意味は?

「欲望や苦悩を心の中に灯された悟りの火によって、悟りを得ることは修行者にとって特有のものであり、その事実を修行者なら理解し、知るべきである」といった、仏教の修行者が悟りの道を進む上での教えが込められています。
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八栗寺の物語

五剣山の頂上からは、讃岐、阿波、備前など四方八国が見渡すことができたので、もともと八国寺という寺名でしたが、延暦年中、師は唐に留学する前に、再度この山に登り、入唐求法の成否を占うために8個の焼き栗を植えたのです。

無事帰国し、再び訪れてみると、芽の出るはずない焼き栗が芽吹いていたのだとか!

これが八国寺を八栗寺へ改名した由来になったようです!

「八栗寺」の実際の様子は?見どころも紹介

 

八栗寺がある五剣山は、地上から剣を突き上げたような神秘的な山で、屋島の東の源平の古戦場を挟み標高375mの8合目の所にあります。

八栗寺へは、ケーブルカーで登っていきます。往復1000円で乗ることができます。

駐車場に車をとめてケーブルかー乗り場に向かいます。車体は昔ながらの雰囲気がして懐かしい気分になります。

山頂駅までは4分ほどです。

 

山頂駅から境内へと続く参道を進んで行きます。石仏霊場に続く階段を越えると、朱塗り色の多宝塔が見えてきます。

八栗寺には、仁王門などの門はなく、本堂の前にある二天門が寺の門に当たります。

多宝塔は、鎌倉様式で檜造りの高さ17m、中には大日如来坐像を安置されています。壁には尊勝曼茶羅が描かれています。

大師堂の前を通り過ぎて先に本堂に向かいます。

参道途中に、手水舎と鐘があります。参拝前に身を清めて本堂に向かいます!

二天門から望む剣山の景色は圧巻です!五剣山は、宝永3年(1706)に、大地震を遭い、昔は五つの嶺のうち、東の一嶺が中腹より崩壊し、現在の姿になっています。

境内は凛とした山岳修験道場の趣きと新鮮な空気感が漂います。 

参道を進んでいくと、正面に本堂があります。

天長6年、大師がこの山に登り求聞寺法を修めた時に、五振りの剣が天振り注ぎ、山の鎮守蔵王権現が現れ、「この山は仏教相応の霊地なり」と告げられたので、大師はそれらの剣を山中に埋め鎮護とし大日如来像を刻み五剣山と名付けられました。八栗攻略の兵火により全焼した際、江戸時代に本堂を再興し、弘法大師作の聖観自在菩薩を本尊として安置されました。

ろうそくと線香をあげ、納め札と賽銭を納め、礼拝し読経します。

本堂の裏側には横の階段を上ると中将坊を祀る中将坊堂があります。

本尊は中将坊さまで、讃岐三大天狗のひとつです。

除災招福や健脚などのご利益があるのだとか!

お堂の横に汚れている下駄がたくさんあります。

これは中将坊さまが、願いを叶えるため夜中にそれを履いて、駆け巡ったからだといわれているようです。

本堂の前の聖天堂に祀られている歓喜天は、夫婦二体の天尊であり、そのお名前のごとく、人を歓ばせ、自分も喜ぶ。商売繁盛、縁結び、学業成就などに霊験あらたかという秘仏です。

大師堂は多宝塔の横にあります。

大師堂は、弘法大師がご本尊となります。

参拝はこれで以上ですが、お迎え大師がある展望台を散策していきます。

展望台は二天門を出た先にあります。

ここから高松市内を一望でき、見晴らしが抜群です。

後ろから見たお迎え大師。

本尊納経と88大師メッセージ

88大師メッセージは、納経帳の左上に弘法大師様のお言葉や仏の教えにまつわる言葉を刻した記念印が押さます。お寺によって押印されるお言葉が異なるので、どのような言葉が押印されるか楽しみの一つです。

八栗寺の納経

88大師メッセージ(記念印)

禅黙為心と書かれています。意味はこちら

御影と88大師カードを頂こう!

御影

御影とは、そのお寺に奉られているご本尊様が描かれており、ご本尊様の分身と言われています。
この御影は、「納経軸」または、「納経帳」に納経をいただくと無料でいただけます。

88大師カード

弘法大師御誕生1250年記念事業では、弘法大師様のご生涯や四国霊場の縁起が描かれた特製の「88記念カード」が授与されます。

70 大師お姿を筆に残さる

大師御入定が近づく日 真如法親王が後世の末徒の為に真影を絵に画かれた

カードのデザインは四国内のデザイン専門学生の生徒が手掛け、若い人にもお遍路をしてもらいたいとの思いが込められているのだとか。

各札所分すべて集めると、以下のようにパネルが完成し物語が完成するというものです。

私がお勧めする納経帳・御影帳 これさえあれば大丈夫!!

 

アクセスと駐車場情報!

普通駐車場は、400台ほどあり、無料で駐めることができます!

アクセスはしやすく、志度インターチェンジから国道11号線を牟礼町へ進み、コトデン八栗駅前を左折して県道36号線を進み、標識のあるT字路を右折しケーブル登山口駅に着きます。

 

周辺のおすすめ施設を紹介

四国お遍路で急足でお寺からお寺に訪問するだけではもったいないです。周辺の観光スポットや施設、グルメをじっくり楽しむことをおすすめします。

おすすめ観光スポット

金刀比羅宮

琴平公園

父母ヶ浜

栗林公園

おすすめグルメ

讃岐うどん

四国八十八ヶ所 前後の札所を紹介!

四国八十八ヶ所の85番札所八栗寺の前後の札所は、84番札所屋島寺と86番札所志度寺です。

【四国お遍路第84番】屋島寺参拝記!見どころ・納経など紹介!源平合戦に縁深い屋島山頂のお寺!

【四国お遍路第86番】志度寺参拝記!見どころ・納経など紹介!命の再生を願う閻魔信仰のお寺!

香川県 讃岐の国 涅槃道場の札所の巡り方や札所まとめはこちらからどうぞ!

【香川県讃岐の国】四国八十八ヶ所 札所と巡り方を紹介!おすすめ施設・宿も合わせて紹介! 

まとめ

香川県も善通寺市や高松など数多くの名物料理や観光もあるので、じっくり楽しんでいきたいところです。

そして八栗寺は、山岳信仰の聖地として崇められる神秘的なたたずまいのスポットでした。

続いてそのまま、四国八十八ヶ所お遍路旅第86番札所 志度寺に向かいます!

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